枯れてしまった盆栽の樹を、また新しい枝葉と付け直して作る「RE BONSAI」を制作・販売しているTOUFUは、10⽉26⽇(木)~11⽉5⽇(日)の期間、「RE BONSAI」としては初めての海外での展示会「RE BONSAI by TOUFU TOKYO – Solo Exhibition」を台南市にて開催中だ。
初めての海外での「RE BONSAI」出展
TOUFUはこれまで、国内では数多く出展を行ってきたが、今回、初めての海外での「RE BONSAI」出展が決定した。
記念すべき初めての海外出展の場所は、台湾の台南市だ。
TOUFUは、東京発信世界に⾶び出る⽇本⼀の会社になるという想いを込めて「東京 TOKYO」「⽇本⼀(富⼠⼭) FUJI」の頭⽂字を取って社名をTOUFUとした。
そのため、今回の海外出展を感慨深く感じているそうだ。
出展に至った経緯としては、台湾でギャラリーを運営している人が、都内の百貨店に展示していた「RE BONSAI」ディスプレイを見て声を掛けたことがきっかけとなった。
「RE BONSAI」について
枯れた盆栽を再⽣して作る「RE BONSAI」とは枯れてしまった盆栽の樹を、また新しい枝葉と付け直している作品。
⻑年⽣きるべき盆栽の中でも寿命や間違って枯れてしまうものがたくさんある。それらを厳選し、⼟を落とし、全体を綺麗に乾燥させ、無駄な枝や根を剪定して整えて完成させる「RE BONSAI」。
さらに、独⾃でドライ化した別の葉やプリザーブド仕様の枝葉を付けて元の盆栽の歴史感に斬新な魅⼒を加えて作り上げている。
「RE BONSAI」は、盆栽そのものの形や想いの⽇本伝統⽂化を引き継ぎながら、現代に愛される形に姿を変え、いつまでも美しい盆栽をファッションやアート、インテリアのジャンルとして楽しめるように作っている。そのため、メンテナンスは不要。また、⽔をあげるのは控えよう。
「RE BONSAI」が⽣まれた理由
「⽇本の伝統⽂化の盆栽を、⽇本に、世界に広めたい。」
TOUFUのそんな想いの⼀⽅、盆栽はメンテナンスも難しい、屋内鑑賞も難しいなど、外国の人はもとより、⽇本の人ですら気軽に楽しむことは難しいという現実があった。
そんな中、TOUFU TOKYOの鈴⽊氏が、前述の盆栽の“不”の部分を感性と技術で逆⼿にとりアートへと昇華させた。
その唯⼀無⼆性は、盆栽という伝統⽂化に、鮮やかな⾊彩とコントラスト、永遠性、再⽣などの新しい価値を加え昇華させたアートとして⼤きな反響を各⽅⾯からもらっているという。
そうして⽣まれた「RE BONSAI」を通じて⽇本の伝統⽂化を世界に広めるという使命感とともにこのアートの制作に取り組んでいる。
また、枯れた盆栽をアップサイクルし、感性と技術で新たな価値を産むことは廃棄という⾏為に対してのアンチテーゼとも⾔え、その意味でも現代社会に問いかけられる価値があるとTOUFUは、信じているそうだ。
初めての海外での展示会「RE BONSAI by TOUFU TOKYO – Solo Exhibition」を開催中の、TOUFUと「RE BONSAI」に注目してみては。
■RE BONSAI by TOUFU TOKYO – Solo Exhibition
開催期間:10⽉26⽇(木)~11⽉5⽇(日)
会場:0343 Conservatory
住所:台南市中西區正興街90號
TOUFU公式サイト:https://toufu.art/
(角谷良平)