日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県旧北橘村(渋川市)を写真とともに紹介する。
Vol.91/群馬県旧北橘村(渋川市)
旧北橘村に訪れたのは朝一番。空の青が深く、山影が黒く染まっていた静かな時間から、少しずつ日が昇ってくる。旧北橘村の市街地は高崎市や前橋市の市街地よりも小高い場所にある。やがて、鋭い朝日が眼下のまちなみをスポットライトのように照らした。地元の方々は、普段からこの景色を知っているのだろう。
赤城山の裾野でありながら、家も斜面に建っているほどであり、いかに赤城山が大きな山かうかがえる。それに元々、村であった当時は「きたたちばな」の読み方だったが、合併を機に「ほっきつ」と読み方が統一されたそうだ。確かに、同じ漢字でも違う読み方をする地名はある。南牧村(なんもくむら(群馬県)|みなみまきむら(長野県))など。
次回は、群馬県旧赤城村(渋川市)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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