日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県渋川市を写真とともに紹介する。
Vol.95/群馬県渋川市
ちょっと小高い場所に位置するまちが、群馬県では多いことを、旅をしながら感じることが増えた。渋川市役所の標高は200メートルほどで、それほど高いとは感じないかもしれないが、山が近く、道の傾斜も多いので、渋川のまちの中でもさらに上から景色を眺めると、密集した住宅地が綺麗に見えたり、遠くの山並みを一望できたり、独特の地形の中に暮らしがあるのだった。
訪れた渋川スカイランドパーク遊園地は、平日で開演したばかりだったので、ひとりで入ることを控えたけれど、さっそく家族連れが園内へ入っていっていた。もし大きな観覧車に乗ったら、どのような景色が見られるだろうか。
さらに、渋川市総合公園まで進む。標高はますます高くなり、遠い山脈の全体像が見え始めることで、景色の迫力が増していく。陸上競技場を見下ろす景色には、奥で高い山脈が影を重ね合っており、標高が高い国のどこか、日本の競技場ではないようであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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