壱岐焼酎の製造元・壱岐の華は、長崎県内限定販売の少数生産を行っている壱岐焼酎「海鴉」の全国展開に向けた生産設備向上のため、10月29日(日)~11月30日(木)の期間、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREでプロジェクトを実施中だ。
同プロジェクトの募集金額は、300万円を目指している。
クラウドファンディング開催の背景と概要
壱岐の華が製造している「海鴉」という焼酎は、先代から30年以上の研究を経て、香りと風味を最大限に引き出した樽熟成の麦焼酎。発売以来、「これまでの焼酎にない香ばしさ」と好評でコロナ渦でも出荷数を伸ばしていた商品だ。
ところが、生産量が限られているため長崎県内限定流通とし、県外での取り扱いを断っているのが同社の現状だという。それでもなお欠品が起こるなど、品薄状態が続いている。
現在こそ地域を絞って販売しているが、2代に渡り研究開発した商品を近い将来に全国の人たちにも届けたいと同社は考えている。そのためには、製法に欠かせない熟成樽の増設が必要だ。
これまでも樽の増設を行っていたようだが、2022年からの木材価格の急激な高騰の影響で、樽の価格は従来の2倍以上に。同社は、今回の支援を活用して早急に生産体制を強化し、「海鴉」を全国の人たちにも安定して届けられるように進めていくという。
長崎県内でしか飲めない幻の壱岐焼酎
「海鴉」は、先代より30年の研究の末に編み出した独自の樽熟成製法により、従来の製法では薄まってしまう樽熟成ならではの風味を最大限引き出した壱岐焼酎。
「海鴉」の希望小売価格は、化粧箱なしで1,500円(税抜)。
壱岐の華が目指すもの
壱岐の華がつくるものはどれもこだわりがあるが、譲れないのは「良いもの(=おいしい麦焼酎)を一人でも多くも人に知ってもらい味わってもらうこと」だ。
さらに、壱岐の華は『自分たちがつくる焼酎は、「最高品質ではあっても高額ではない」ということ。』も考えている。手頃な価格で、多くの人が日常的に楽しんもらえることこそが、壱岐の華が目指すゴールだ。
「海鴉」は、他の焼酎よりも手間と時間と容積を必要とする焼酎だが、決して高級志向ではなく、あくまで自宅や飲食店で多くの人に日常的に楽しんでもらいたい「身近なブランド」を目指している。
壱岐の華は、今回のクラウドファンディングを通じて施設整備が実現した暁には、「海鴉」を全国の人たちに楽しんでもらいたいと思っているそうだ。
壱岐焼酎「海鴉」の全国展開に向けた、壱岐の華のクラウドファンディングに興味のある人は、CAMPFIREのプロジェクトページをチェックしてみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:【壱岐焼酎】開発30年!長崎県内でしか飲めない幻の麦焼酎「海鴉」を全国に届けたい
(角谷良平)