栃木県佐野市

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、栃木県佐野市を写真とともに紹介する。

Vol.100/栃木県佐野市

旧田沼町、旧葛生町と合併して現在の佐野市はあるけれど、以前から佐野市だった地域について、あわせて３つの場所に訪れた。最初は出流原弁天池。名水百選にも選ばれている。静かな住宅街を進んだ先に、そっと豊かな池が広がっていた。樹木に覆われ、周囲に用水路として流れていく水にすら風情が感じられて、空間が作り出す力を感じられる。

次に訪れたのは唐沢山城跡。がっしりとした石垣の城跡から見渡す関東平野が清々しい。もうひとつは春日岡山忽宗官寺。佐野厄除け大師と呼ばれている有名なお寺には、やはり多くの参拝客が集っていた。

出流原弁天池へ

朝の静寂だ

唐沢山城跡

藤が見頃だった

春日岡山忽宗官寺へ

参拝客もたくさん

ちょっとだけ脱線すると、道中、唐沢山城跡から移動しているときに、国際クリケット場を見つけた。クリケット場があるのだなあと思っていたら、「この人たち、絶対に今からクリケット場に行くでしょ！」という海外の方々が、自転車と徒歩で向かっているのだった。知らない世界が、日本の中にもたくさんある。

（仁科勝介）