2021年に開業した素泊まり宿「伊豆の海」は、1階カフェスペースに「studio.kitchen Chill(チル)」をオープン。「ドーナツで輪をつなぐ“泊まれるカフェ”」をコンセプトにした宿「Hostel& Cafe izu-no-umi」へと改装し11月11日(土)に開業した。
リーズナブルに熱海や伊豆の魅力を楽しめる
「伊豆の海」の創業者・呉氏は、中国に生まれ育ち、日本の企業へのエンジニアとしての就職を機に来日。日本の海の美しさに魅了され、退職後各地でペンション運営など中国と日本の橋渡しとしての活動を行っていく中で、海外客層に気軽かつリーズナブルに熱海や伊豆の魅力を知ってもらいたいとの思いから、熱海で宿をオープンした。
熱海在住の若手チームを迎え入れて運営し、同エリア最安値クラスの価格設定とセルフサービスメインの手頃なおもてなしで、国内の若年層やビジネス利用客も増えるなど、同エリアの安価な拠点として機能することを追求してきた。
安価な宿泊施設×カフェの2機能を整備
今回、「朝食になるようなサービスが欲しい」「憩いの場が欲しい」という声に応える形で、同宿の1階に外部との共同運営によるカフェをオープンする。コンセプトは“ドーナツで輪をつなぐ、泊まれるカフェ”で、宿泊客以外の人も利用することができる。
カフェ&安価な宿泊施設としての2つの機能が集約された施設へと整備することで、レジャーとしての観光だけでなく、“生活観光”という地域の暮らしや日常を体験できる滞在に加え、出張やワーケーションなど、仕事と掛け合わせた滞在ができることも特徴だ。
ドーナツをはじめ“素朴なぜいたく”を提供
カフェの運営は、過去に熱海でドーナツ店の運営にスタッフとして携わり、現在は伊東を中心にイベント出店などを行っている橋本善隆氏・雅美氏夫妻が担当。国産の小麦を使用した安心・安全な素材にこだわったドーナツはもちろん、こだわりのカフェインレスコーヒーなど、身体にやさしい“素朴なぜいたく”を提供する。
目玉商品はドーナツやパン、サンドウィッチ。海外の人にも喜んでもらえるような和のメニューもラインアップ。順次テイクアウトも可能にし、予約すれば弁当やオードブルなども注文できる。
新たなコミュニティ創出の場に
カフェ内は、Wi-Fiや電源も完備されており、勉強や仕事はもちろん、お茶会やワークショップ開催など、あらゆるシーンで利用することができる。
また、カフェ内には夫妻の娘で静岡県東部を拠点に占い師として活動するRomaさんも滞在。“人生をカラフルに”をメッセージに掲げる、心がハッピーになる占いを受けることもできる。
朝6時から営業し、宿の宿泊客はもちろん、観光や釣りなどで熱海へ来た人のモーニング、さらには地元の人の手土産などにもおすすめだ。
2階から上の階は、全6部屋、最大収容人数は16名の宿。宿泊者は屋上のテラス席も利用でき、シンプルな滞在ができる小さな宿として整備。スタッフや地域住民との交流を通して、ガイドブックには載っていないローカルならではの滞在体験を提供していくので、熱海に訪れた際は利用してみよう。
■studio.kitchen Chill(チル)
住所:静岡県熱海市昭和町7-1
「studio.kitchen CILL」Instagram:https://www.instagram.com/studio.kitchen_8798_chill/
「Hostel&Cafe izu-no-umi」Instagram:https://www.instagram.com/izu_no_umi/
(山本えり)