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【京都府南丹市】写真家ユニットがアナログ写真専門写真館「美山フォトスタジオ」を京都美山にオープン

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日本でも数少ないアナログ写真専門の写真館「美山フォトスタジオ」が京都美山にオープンした。

様々な写真古典技法を駆使して撮影

「美山フォトスタジオ」は、世界で活躍してきた写真家、森本徹氏とティナ・バゲ氏が創業。「美山フォトスタジオ」では、湿板写真、ゼラチンシルバー写真(銀塩写真)、ポラロイドカメラを使ったポラロイドトランスファーといった様々な写真古典技法を駆使して撮影からプリントまで全て写真家自身で手掛ける日本で唯一無二の写真館だ。

唯一無二の写真館

ケニアの最大日刊紙「デイリー・ネーション」でカメラマンとしてのキャリアをスタートした森本徹氏は、西アフリカではニューヨークタイムズ紙の専属フリーランス写真家として働き、その後スペインに渡りドキュメンタリー写真家として世界を撮影し、その作品は数々の賞を獲得した。

また、ティナ・バゲ氏は、バルセロナにて暗室モノクロプリント教師をする傍ら、日本で撮影した写真を皮切りにトラベルフォトグラファーとして世界を撮影し、主にヨーロッパの雑誌で活躍してきた。

彼らはユニットとしても活躍しており、今までに共著で写真集「JAPAN/日本」(2011)、「Imperfect Utopia」(2022)のを2冊を出版している。

この写真家ユニットが、長年培ってきた写真技術を凝縮させた日本で唯一無二の写真館が「美山フォトスタジオ」だ。通常のデジタル撮影から、デジタルとアナログの融合、そして歴史的アナログ写真と、彼らの写真知識と技術を駆使し、最終的に渡すプリントを「作品」として末長く手元に残してもらえるよう、撮影からプリントまで全て二人で責任を持って行う。

なお同スタジオは、完全予約制となっている。

湿板写真


湿板写真は、1851年にイギリスで発明された写真技法。日本では江戸時代末期に日本初の写真館を設立した上野彦馬が撮影した坂本龍馬や上杉晋作のポートレートが有名。



湿板写真では、ガラス板かアルミ板に液体薬品を塗って撮影するが、同スタジオではアルミ板に自ら調合した液体薬品を塗って大判カメラで撮影する。

ポラロイドトランスファー


ポラロイドカメラを使ったポラロイドトランスファー。



ポラロイドカメラは、1948年にアメリカのポラロイド社から発売された。同スタジオでは、当時のポラロイドカメラで撮影し、暗室でポラロイドフィルムを和紙に転写現像して、絵画や版画のように仕上げる。

ゼラチンシルバー(銀塩)


1889年にロールフィルムが発明されて以来、デジタルカメラの出現まで1990年代後半に最盛期を迎える。



同スタジオでは、中判カメラでモノクロフィルムを使って撮影し、手焼きでミュージアムクオリティのゼラチンシルバープリントを作る。フィルムなので、焼き増しが可能だが、焼き増しも全て手焼きとなる。

ライダーズフォト

湿板写真

京都から小浜へ抜ける国道162号沿いにある同スタジオでは、ROUTE162を駆け抜けるライダーたちと彼らの愛車を撮影するライダーズフォトを行っている。

ゼラチンシルバープリント

ライダーズフォトは、全ての写真技法での撮影が可能だ。

デジタル


2000年に出現したデジタルカメラは現在では主流となり、報道からファッションまで、プロの世界でもほぼ全てがデジタルカメラで撮影されている。

七五三、入学式、卒業式、成人式、結婚式前・後撮り、記念撮影など、全て受けることが出来るという。また、デジタルカメラで撮影し、手漉き和紙へのプリントも行っている。

モノや情報が溢れ、すべてが物凄いスピードで起こり、消えていく現代社会。ちょっと一息、永遠に手元に残るスローフォトを「美山フォトスタジオ」で楽しんでみては。

■美山フォトスタジオ
住所:京都府南丹市美山町高野元風呂7
営業時間:完全予約制
定休日:無し
公式サイト:https://miyamaphotostudio.com/

(角谷良平)

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