グレープヴァインは、社会貢献型ホテル「HOTEL ECCLESIA(ホテル エクレシア)」を、京都市のJR二条駅付近に11月にオープンした。牧師たちが経営するこのホテルは、2024年4月にシングルマザー向けシェアハウスを併設予定だ。
宿泊代の10%をシェアハウスの活動資金に
現在の日本では、行政や公的機関からの支援を受けにくいシングルマザーとその子どもたちは、ややもすると社会的孤立という問題に直面してしまうことがしばしばあるという。
こうした課題に対して、シングルマザーとその子どもたちが共同生活するシェアハウスの設立に向けて準備を進めていた。
その中で、シェアハウスで暮らす人々のセキュリティの確保という建屋面での課題、活動資金を行政からの委託や、支援者からの寄付に依存せざるを得ない制度面での課題を解決する一つ手段として、「社会貢献型ホテル」を開業。
具体的には、宿泊代金の10%がシェアハウスを運営する「みをつくし」に寄付され、併設されたシェアハウスに還元されるという仕組みだ。
寄付金は、客室を住居へと改装するための工事費、また、入居する家庭の生活費、母親の就労支援、こどもたちへの学習支援、スポーツやキャンプなどの野外活動などに使われる。なお、入居募集は2024年1月より開始となる。
観光に便利なアクセスと広々とした客室が魅力
「HOTEL ECCLESIA」は、観光名所である二条城へのアクセスが便利な「JR二条駅」から徒歩4分という立地にある。
さらに、約30平米という広々とした客室が最大の魅力であり、一部屋に5名まで宿泊できる客室も用意されている。子どもづれの家族をはじめ、友人同士での利用、また、広々とした贅沢空間でくつろぎたいビジネスパーソンからも、高い評価を得ている。
クッションフロアで子どもづれでも過ごしやすい
各客室に設けられた和室エリアには、心が落ち着く畳調のクッションフロアを採用しており、ハイハイや歩く練習中の赤ちゃんでもくつろぐことができる。また、小さな子どもが飲み物をこぼしても拭き上げが簡単で、両親も安心して過ごすことができる。
その他、子ども用のおもちゃの貸し出しや、有料サービスとしてオムツや粉ミルク、レトルト離乳食品などが用意されている。
モーニングのコーヒーの売上を100%寄付
「HOTEL ECCLESIA」で提供されるモーニングのコーヒーは「せいぼ」の“WARM HEARTS COFFEE”で、フェアトレード商品であるとともに、売上の100%がマラウイ共和国の子どもたちの給食費として寄付される。
また、モーニングに提供されるパンは、京都の老舗「マリーフランス」と共同開発。無添加でこだわり抜いた素材を使用した極上のパンであることに加え、独自に開発したビーガン、ベジタリアンに配慮した、動物性由来の油を使わないパンとなっている。
旅行や観光という何気ないレジャーに伴う宿泊が、温かい支援の輪となる社会貢献型ホテル「HOTEL ECCLESIA」を訪れてみては。
■HOTEL ECCLESIA
住所:京都府京都市中京区西ノ京永本町23
定休日:なし
客室:23室(定員115名)
URL:https://htl-ecclesia.com/
(yukari)