2024年3月3日(日)に行われる島根県出雲市「2024(第41回)出雲くにびきマラソン大会」では、より魅力ある大会となるよう新たな取組として、『バディアートデザイン』を取り入れたポスター、募集要項、参加記念Tシャツ」が作成されることとなった。
視覚に障がいのあるランナーを対象としたマラソン大会
「出雲くにびきマラソン大会」は、今年度で第41回目を迎える。神話の国「出雲」を舞台に毎年多くの参加者が全国から集まる。
またこの大会は、視覚に障がいのあるランナーへの伴走組織「愛(アイ=目)走フレンズ」に支えられた「やさしい大会」として、全国の市民マラソン大会でも特筆すべき大会となっている。
大会に向けてバディアートプロジェクトがスタート
今回のバディアートプロジェクトには、出雲市東福町の特定非営利活動法人サポートセンターどりーむが参加した。
バディアートプロジェクトでは、障がいのある人の独自の感性や視点・想像力と、クリエイターの経験と独創的なアイデアを活かし、世界中の人々が求めるコンテンツを創造することで持続可能なビジネスモデルを構築する。
また多様性や包括性を促進することで誰もが豊かな人生を送ることが出来る、サスティナブルな社会を目指すプロジェクトでもある。構想から4年、2022年8月より上記図の目的とスキームの下、山陰パナソニックが事務局として始めた。
今後、大会パンフレットの表紙や、完走証などもバディアートを取り入れたデザインで作成する。また、今回が自治体主催のイベントと連携した初めての取組となる。
デザインに込められた想いとコンセプト
大会のアイコンは、太陽と鳳凰を同時に象徴する大きなカラフルな花。この花が個々のランナーを包み込み、異なる花びらや種が多様性を讃える。
カラフルな道は、国引き神話の綱であり、縁を織りなす綱。ランナーたちはこの綱をたどりながら、出雲のロードを駆け抜け、地元の文化や自然の美しさを感じる。
そして太陽の輝きと鳳凰の舞、多彩な花々が共鳴し、ランナーたちが織りなすご縁が大会を特別なものにする。異なる要素が一体となり、ランナーたちは出雲の豊かなロードを通じて新たな縁を紡ぐ。
アートが歴史や神話、風景、交流、多様性、イノベーション、文化、健康、そして愛と感謝と調和し 、華やかなコミュニケーションの場となる特別な出雲の國のマラソン大会にするという。
バディアートデザインを見た出雲市長のコメント
バディアートプロジェクトは、11月29日(水)に出雲市飯塚俊之市長を訪問し、バディアートを採用したポスター、Tシャツ、募集要項を披露。
飯塚市長からは「マラソンのコンセプト通りのデザインになり、とても目を引くポスター、Tシャツになりありがとうございます。多くの方にポスターを見てもらい、多くの方がこのTシャツを着て走ってもらいたいと思います」とコメントをもらった。
「出雲くにびきマラソン大会」当日にランナーたちが着る、バディアートデザインが取り入れられたTシャツに注目してみては。
(佐藤 ひより)