創業71年の老舗屋根屋である高知県高知市の「村山瓦」は、台風や雨漏りなど、災害で被害を受ける家をなくしたいという目標を掲げ、正しい知見に基づく専門的な屋根の強化・補修サービスを行っている。
今回、ユーザーに安心して依頼してもらえるよう、現場確認時に屋根事情をしっかり説明するサービスを12月12日(火)より開始した。
過剰な価格競争で長期的な視点が欠けつつある屋根業界に警鐘を鳴らし、本当に生活者のためになる屋根とはどのようなものか真剣に考え、世に問いかける挑戦だ。
屋根に左右される家の寿命
近年、環境が急速に変化し自然災害が増加している。同社が位置する高知県も、2017年に台風21号の直撃を受け数多くの家屋が損傷した。
長年住まう家が災害を経験するのは、もはや避けられない時代になっている。
同社は、屋根が家の寿命を左右すると考えている。日本は木の住宅が多く、腐りやすい特徴がある。雨水による雨漏りが腐食を進行させ、家が弱ったところで台風や地震を受けて損壊するという構図だ。
屋根は雨による腐食から家を守り、災害への耐性を高めてくれる。
実は災害に強く長寿命な現代の瓦
屋根が備えるべき要件は大きく2つある。
1つ目は耐久性。屋根は絶えず日光や風雨に晒されるため、屋根材には耐久性が求められる。その要件を最も満たす一般屋根材は“瓦”であると、同社は考えている。
瓦の寿命は約60年と長きに渡る。「台風で吹き飛びやすい」イメージの瓦は昔の瓦。昔は釘などの留め具が普及しておらず、葺土で固定していた。土が経年劣化で弱った今、災害による損壊がどうしても目立ってしまうという。
しかし近年の瓦は、留め付けに専用の留め具が採用されるなど改善が施され、屋根の寿命が飛躍的に延びている。近年普及が進む金属屋根は安さが魅力だが、長期的な災害への耐性を鑑みると瓦も有力な選択肢となるだろう。
家を蝕む結露にも強い瓦
屋根が備えるべき要件の2つ目は、結露のしづらさ。結露は屋根が腐食する原因のひとつとされる。外気で冷えた屋根に室内の温かい空気が接して結露し、屋根裏を腐らせる。
金属屋根は冷えやすく薄いため結露しやすいが、瓦は断熱性に優れてぶ厚いため結露しにくい。また、瓦の隙間を適度に風が通るため乾きやすいという特徴もあり、これらが瓦が結露に強い理由だ。
丁寧な仕事が家の寿命を延ばす
村山瓦は丁寧な仕事を信条とし、かわらぶき一級技能士の国家資格を持つ職人が丁寧に施工する。
留め具も吟味しており、災害に強いものを採用。手間やコストを惜しまず屋根を張り、住宅の寿命を伸ばす。
本当に生活者のためになる屋根とはどのようなものか真剣に考え、世に問いかける村山瓦を、この機会にチェックしてみては。
村山瓦:https://www.murayamakawara.com/
(江崎貴子)