ミューラル(壁画)アートカンパニーのOVER ALLsは、北海道日本ハムファイターズの球団創立50周年を記念し、ファイターズの歴史を築いてきたレジェンド15人を描いたミューラルアートを制作。
エスコンフィールドHOKKAIDO 1Fのクラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」壁面に設置した。
「夢を追いかけよう!」というメッセージを込めた壁画
OVER ALLsが手がけるミューラルの特徴は「みんなの想いを受け止めて描く」という点。アーティストの自己表現ではなく、みんなの心の中にあるWOW!(感動などの心の動き)を引き出して、大きなミューラルアートにして掲げる。いわば、みんなの心の拡声器になるイメージだ。
今回のミューラルに込めたのは「夢を追いかけよう!」という、子どもたちへのメッセージ。15人のレジェンドたちは子どもの頃からの夢を諦めず、追いかけ続けた人たちだ。
OVER ALLsは、エスコンフィールドHOKKAIDOを訪れた人たちがミューラルでWOW!という感情を思い出し、ファイターズの15人のレジェンドたちのように夢を追いかけて欲しいと願っている。
OVER ALLsの作品
OVER ALLsは、「日々の仕事に追われる中で忘れがちな企業理念をミューラルにしたい」「会社の歴史の中にあるDNAをミューラルにしてベンチャースピリッツを思い出したい」「過疎の町でも楽しんでいる大人がいるってことを大きなミューラルにして掲げたい」など毎年30から50作品、様々な人々の想いをミューラルアートとして描いている。
例えば、原発事故で無人になった福島県双葉郡双葉町で描いた『FUTABA Art District』。2020年から制作を始め、双葉と東京の往復は軽く20回を超え、13ヶ所で壁画を描いた。
この壁画は、企業や官公庁、被災地の人からの依頼ではなく、「WOW!の力を証明したい」という想いで描いたものだ。
また、静岡県御殿場市の時之栖スポーツセンター うさぎ島グラウンドにも壁画を描いた。新型コロナウイルスにより、部活動に励む少年少女は、多くのものを失ったが、どんな状況でもなくならない「仲間と一緒に過ごした時(とき)」をミューラルとして描いている。
「コロナで試合や大会が中止になって、ガッカリもしたかもしれない。でも君たちが仲間と練習し、時にはぶつかり、時には励まし合った時間は永遠のもの。その経験は将来にわたって、君たちの心の支えになる。大丈夫、君は未来へ向かっている」という メッセージをストレートに表現し、未来を見据える瞳の中に、円陣を組む仲間たちの姿を描いた。
OVER ALLsでは、主に代表の赤澤岳人氏が企画・プロデュースを担当。メインアーティストである画家・山本勇気氏は「ART BATTLE JAPAN 2018」チャンピオンであり、『情熱大陸』や『サンデージャポン』など、多数のメディアに出演している。
「夢を追いかけよう!」というメッセージが込められたミューラルアートをチェックしてみては。
OVER ALLs URL:http://www.overalls.jp
(Higuchi)