シーノンから、近年高まる噴火対策の需要をうけて、噴火災害発生時に家庭や会社で必要なアイテム1人分をまとめたオリジナルセット「噴火対策備蓄セット」が登場。ECサイト「噴火.com」にて発売されている。
家庭での備蓄を目的としたセット
御嶽山の噴火や海底火山による新島出現など、近年は噴火災害への備えに関心が高まっている。特に日本を代表する活火山である富士山は、近年中に高い確率で起きるとされる首都直下地震や南海トラフ地震と連動して噴火する可能性が指摘されている。
噴火災害は発生した火山の近くだけでなく、広範囲にわたる火山灰の被害が発生することが特徴だ。しかも、噴火が鎮静化するまでの期間は予想しづらく、長期にわたり火山灰が振り続けることも考えられる。
火山灰は微細なガラスの破片でもあり、眼や喉を傷つける恐れがあるため、降灰時はなるべく不要な外出を控えることが望まれる。しかし、近年のコロナ禍においても見られたように、降灰期間中も通勤・通学・買物など最低限の外出は必要であり、火山灰から身体を護りながら生活する対策が求めらる。
こうした背景をうけ、シーノンでは昨年より「噴火防災シリーズ」としてオリジナルセット商品の開発に取り組み、9月には噴火発生時の一時避難に焦点を合わせた「火山灰対策一時避難セット」を発売。
今回は、同シリーズから新たに、家庭や会社での備蓄を目的とした「噴火対策備蓄セット」の販売を開始した。
生活上最低限の行動に必要な防災用品4種をセットに
「噴火対策備蓄セット」は、噴火発生から3日~1週間程度を目安に、火山灰対策に必要な1人分の用品をセットにしたもの。
セットには、火山灰から眼や喉を護る「ハイグレード火山灰用マスク(日本製)」10枚と、
「ハイグレード火山灰対策ゴーグル(日本製)」1個、
さらに全身を覆う「火山灰対策レインコート」1個に、降灰による下水道停止に備える「非常用トイレ3日分(15回分)」が入っている。価格は14,500円(税別)。
噴火災害対策のみに絞った内容に
同セットを企画したシーノン代表取締役の上地忍氏は、商品のコンセプトを次のように語っている。
「大規模な噴火発生時には一時的な物流の停止もありえるため、本来なら他の災害対策同様に、数日間の食糧や飲料水、その他の生活用品の備蓄も必要です。しかし、弊社からこれまで噴火防災用品をお買い上げになったお客様の特徴を見ると、噴火対策をとられる方は、地震対策など防災全般に関心が高く、すでにいろいろな備蓄品を用意されている方が多い印象でした。(中略)そのため当セットは噴火災害に特徴的な対策のみに絞った内容にし、他の防災用品を組み合わせた備蓄プランを家庭やオフィスごとに立てやすくしました。(後略)」。
この機会に「噴火対策備蓄セット」をチェックして噴火災害発生時に備えてみては。
噴火.com:https://hun-ka.com/
(江崎貴子)