PHCホールディングス傘下のウィーメックスは、山口県柳井市立平郡診療所に、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(※1)を導入する。
「Teladoc HEALTH」について
リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」は、専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。
超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し、患者の容体を短時間で把握することができる。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし、最上位機種(モデル:Teladoc HEALTH Lite 4)は、45倍ズームおよび約360度回転が可能な高解像度カメラを搭載している。
医療課題を抱える平郡島のために
山口県南東部に位置する柳井市にある離島の平郡島は、医師が常駐していないため、天候不良や災害時にフェリーが欠航となった際に医療の提供が困難になることや、医師や看護師などの医療従事者の不足により診療日数が限られてしまうこと、専門医療を受ける際には遠隔地の高度専門医療病院へのアクセスが必要になることなど、離島特有の医療課題を抱えている。
「Teladoc HEALTH」の導入により、平郡診療所では、これまで通りの担当医師からの対面での診療に加え、地域医療支援病院などの医師による遠隔地からのオンライン診療がスムーズに実施可能となる。
また、住民への医療提供機会が増加するだけでなく、天候不良や災害時における交通手段の確保が困難な場合の診療や、担当医師が体調不良等で診療が難しい場合の代診等も、比較的容易になることなどが期待される。
さらに、今まで平郡診療所では治療が完結できなかった症例に対して、遠隔地の高度専門医療病院の医師の支援の下、治療を継続する体制の構築も検討されている。
国内の離島の診療所に初の導入
日本国内の離島における診療所への「Teladoc HEALTH」の導入は今回が初めてとなる。今回の導入は、柳井市が実施する「まち・ひと・しごと創生推進事業」(※2)を支援するため、ウィーメックスが「企業版ふるさと納税」の制度を活用して、「Teladoc HEALTH 」を寄附する形となる。
同社は、今後も、医療アクセスが課題となっているへき地や離島の住民が、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるための、持続的な医療体制確保に貢献していくという。
ウィーメックスの取り組みに注目してみては。
※1:https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth
※2:https://www.city-yanai.jp/soshiki/3/kigyoban-furusatonouzei.html
ウィーメックス:https://www.wemex.com/
(yukari)