群馬県ではサウナ・スパ関連商品等開発支援事業において、県内地場産業を扱う中小製造事業者やデザイナーなど22者(個人事業主含む)が6チームに分かれて、さまざまなサウナ・スパ関連の商品を開発中。
この事業でサウナ飯(通称:サ飯)を開発中のチーム「どーんとぐんま」は、1月28日(日)、群馬県前橋市にあるJINSPARK前橋店にて「トトノウパーク」を開催し、商品開発中の「トトノウスープ」の限定250食試食会などを実施した。
誰もが楽しめるイベント
「トトノウパーク」は会場全体をサウナに見立て「トトノウスープ」の試食に加え、映像や香り、木工体験など五感で“トトノウ”を楽しむイベント。
また、サウナの妖精トントゥを作る木工ワークショップや、サウナの発祥の地とも言われているフィンランドで有名な木の棒を投げて点数を競うスポーツ「モルック」の体験コーナーも設け、300名を超える人が来場し、サウナ好きはもちろんのこと、サウナ未体験の人でも子どもから大人まで誰もが楽しめるイベントとなった。
サウナ前チャージのためのサ飯を開発
試食を行った「トトノウスープ」は、豚肉、ごぼう、きのこ、切干大根、大豆、にんにく、塩麴など、群馬県産食材をたっぷり使用した体の内側から優しくととのうスープ。巷で言われるサ飯とはサウナ後に食べる食事のことだが、「トトノウスープ」はサウナ前の手軽な栄養補給を考え開発された。
開発当初はチームメンバーである高崎市のイタリアンレストラン「親子カフェマカロニ」の代表でシェフの岩脇真悟氏のアイデアをもとに、県産食材を使った健康的なサ飯としてパスタの開発を進めていた。しかし、サウナ前に食べる適当な食事があまりないことに着目し、サウナ前に食べる「トトノウスープ」が完成した。
「トトノウスープ」は、うまみ調味料などは使用せず、素材の自然なうまみを味わえるのが特徴だ。冷凍パウチでの販売を想定し、具材は小さく刻んでいるため、子どもから高齢者まで幅広い年齢の人に食べやすく仕上げている。
今回のイベントで試食した人からは、「栄養満点の食事をした感じがした」「濃厚だけれどさっぱりおいしい」「体に良さそうでうれしい」などの声が寄せられた。試食会で実施したアンケートの結果をもとに、さらなる商品開発を行っていく予定だ。
同商品は、2024年春頃発売予定。発売場所は、群馬県内温浴施設など。
県内外から多くの人が訪れる
会場となったJINSPARK前橋店は、アイウエアブランド「JINS」とベーカリーカフェ「エブリパン」を併設した体験型ロードサイド店舗。公園のような庭やカフェなども併設し、家族で訪れることができる新しい滞在型店舗として、県内外から多くの人が訪れ注目されている。
県内繊維産地及び地場産業の活性化を図る
群馬県が実施中のサウナ・スパ関連商品等開発支援事業は、「リトリート」という新たな視点から県内地場産業を再編集し、従来とは一線を画する新たな県内地場産業の一面を発信することで、県内繊維産地及び地場産業の活性化を図ることを目的としている。
この事業を通して、県内中小製造事業者、デザイナー、コーディネーター等の事業者連携による新商品の開発支援を行っている。
群馬県のサウナ・スパ関連商品等開発支援事業で商品開発され、今春発売予定の「トトノウスープ」を、この機会にチェックしてみては。
(江崎貴子)