和倉温泉「のと楽」、金沢犀川温泉「川端の湯宿 滝亭」、山代温泉「森の栖」を経営する、温泉旅館業「のと楽」が、能登半島地震によって一部建物に被害が発生した温泉旅館「滝亭」の修繕および施設の向上を目指し、2月9日(金)より、クラウドファンディングサイト・READYFORにてプロジェクトを実施中だ。
能登半島地震により被害は甚大
金沢の美しい里山に囲まれた場所に位置し、多くの人々に親しまれてきた「滝亭」。しかし、先日の能登半島地震により、レストランの大窓が割れ、
展示品の人間国宝徳田八十吉、
吉田美統などの貴重な美術品が破損し、
客室の天井が落ち、壁が割れ、風呂場のタイルが剥がれるなど、修繕に200万円以上の費用がかかり、宿泊や食事のキャンセルも数千万円単位に及んでいる。
また、和倉温泉も海沿いの旅館の護岸が崩れ、建物に亀裂が入り、被害は甚大。本店の七尾市和倉温泉「のと楽」は建物損壊で休業に追い込まれ、営業再開の見込みが立っておらず、修復費用のみで数十億円かかるとの概算になっている。
クラウドファンディングは4月7日(日)まで
そこで、同社の中核施設「のと楽」が営業できない以上、地震の被害が比較的少ない金沢にあって、被害からの早い立ち直りが期待できる「滝亭」に経営の軸を移し、今まで以上に施設やサービスを磨きあげ、お客さんを迎える環境を整えることを決意。クラウドファンディングで集まった支援は、「滝亭」の施設修繕費や当面の運転資金などに活用される。
クラウドファンディングの実施期間は、4月7日(日)までの予定。金沢の「滝亭」、山代温泉「森の栖」は、通常営業しているので、プロジェクトのほか、“予約”という形でも支援に参加してみては。
READYFOR:https://readyfor.jp/
プロジェクト名:令和6年能登半島地震|創業以来の窮地に立つ温泉旅館を続けたい!
(佐藤ゆり)