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【千葉県旧下総町(成田市)】動き出しそうな宝船と、龍正院へ

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旧市町村一周の旅へ

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、千葉県旧下総町(成田市)を写真とともに紹介する。

Vol.170/千葉県旧下総町(成田市)

旧下総町へやってきたとき、先日は千葉県の上総(かずさ)エリアを訪れていたものの、下総まで北上してきたなあということを思った。下総は上総の北にある。新潟県の下越や上越と一緒で、「上下」の基準が現代と違う点も、あらためて訪れて肌で感じられた。

まず下総利根宝船公園へ向かった。そして、直売所から少し遠い広場の先を見ると、ひときわ大きな船が見えた。思わず驚いて近づいてみると、みるみる姿が大きくなり、帆を模したところに「宝」と大きな字が描かれている。なんと縁起の良さそうな船だろうと。七福神の宝船だそうだ。

旧下総町へ

利根川も近い

下総利根宝船公園へ。直売所もあった

公園に、どーんと上陸したように大きな宝船があった

龍正院へ

どっしりした立派な雰囲気だった

さらに、龍正院と呼ばれるお寺にも訪れた。正面の仁王門は室町時代中期の特色を持ち、重要文化財に指定されている。どっしりとした門をくぐり、重厚な本堂で参拝をした。

そして、帰り際にちょうど白い巡礼衣装を身につけた方々もやってきた。坂東三十三観音の巡礼のようだ。龍正院は28番礼所にあたるという。関東地方に点在する三十三の礼所をすべて訪れるのは、簡単ではないように思う。だからこそ、背中姿はとてもカッコ良く見えた。

徐々に晴れてきて、蒸し暑くなってきた。旧下総町は利根川も近く、景色がひらけているところも多く、茨城県が近いことも同時に感じられたのだった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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