今年創業77周年のダイヤが運営する「クックハウス」は、3月1日(金)から1カ月間限定で、角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校(以下N/S高)の生徒が考案した3商品を販売。
N/S高の生徒への講義がきっかけで実現
去年10月から、N/S高の生徒にオンラインで、マーケティングについて講義を行っているダイヤ。一般的なメーカーの商品化では、半年〜1年半かかると言われており、限られた授業時間の中で商品化までたどり着くことが難しいことも多いそう。その点、ダイヤの出前授業では、立案〜商品化までをわずか4カ月間という、かなり短い期間で経験することが可能だ。そこに魅力を感じたN/S高の担当者から声がかかり、今回の授業が実現したという。
授業の中では製造方法や原価を踏まえ、生徒たちにコンセプトシートを作成してもらい、ダイヤが通常行っている企画会議と同様のプロセスを経て商品化。同社はコンセプトシートに載せるパンの画像をAIを駆使して作成していた点に大変驚かされたと同時に、勉強になったと感じたそうだ。
50を超えるアイデアの中から選ばれた3商品が新発売
授業は約120人の生徒が受講。50を超えるアイデアの中から選ばれた3商品が、3月1日(金)〜31日(日)に「クックハウス」全24店舗にて販売される。
新商品として登場するのは、人気商品の「ミルクパン」と「メロンパン」ふたつをくっつけてしまうという、企業の中にいる人間ではなかなかできない発想から生まれた「メロンミルクパン」150円(税抜)、
コンセプトシートで、今まで出てきたプリンパンのイメージを崩したことで、商品化に採用された「プリンデニッシュ」250円(税抜)、
中からあふれるようなチョコレートを使用し、おいしそう!と率直に思わせてくれる企画書であったことが大きなポイントだったという「チョコブール」250円(税抜)だ。
N/S高ならではのITスキルや資料作成能力を発揮
ダイヤはすべての企画書に目を通すなかで、N/S高の「自由な夢を描こう」という、校風も商品アイデアに色濃く出ていたと感じたそうだ。特にマーケティングについて調べ、学び、活用しているという点に加え、新技術の活用やPCスキル、フリー素材を活用した資料作成能力の高さなどは、N/S高の特徴がうかがえたという。
桜をモチーフにした新商品も登場
また、3月は春到来を目前に桜をモチーフにしたあんぱんも発売。ダイヤは毎月1日に新商品を3~5種類程度発売しているが、商品開発は職人たちからアイディアを募り、社内コンペを行って決めているという。
クックハウスと『変な家』のキャンペーンにも注目
さらに、3月15日(金)全国公開予定の映画『変な家』とのキャンペーンにも注目。「クックハウス」の全24店舗で期間中、1,000円(税込)以上購入すると応募カードがもらえる。QRコードを読み取り必要事項を入力の上で応募すると、抽選で素敵な賞品がプレゼントされる企画だ。第1弾は2月16(金)~3月10日(日)、第2弾は3月11日(月)~17日(日)が応募期間となっている。
「クックハウス」に期間限定で登場する、N/S高の生徒考案のパンを楽しんでみて!
「クックハウス」公式サイト:https://www.cookhouse.jp/
(田中彩文)