日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、千葉県野田市を写真とともに紹介する。
Vol.177/千葉県野田市
野田市といえば醤油だろう。野田で初めて醤油がつくられたのは、永禄年間(16世紀後半)と言われている。それから江戸、明治と醤油文化の旗手を担い、キッコーマン株式会社をはじめとした醤油会社が、今も日本の醤油界の中心にいるのだから、すごいなあと思うばかりだ。現在も、醤油の生産量は千葉県が全国一位だ。ちなみに前回の市町村一周の旅では、キッコーマンの工場見学をさせてもらった。
そして、今回はまだ訪れたことのない場所へ行ってみようと、櫻木神社と清水公園を訪れた。
櫻木神社は住宅街の中にある神社だったが、訪れるとパッと明るい雰囲気で心が明るくなった。名前の通り、境内では桜をモチーフにしたデザインが施されている。隅々まで綺麗で清々しさもある。御利益やパワースポットのことはわからないから、気配として「いい神社だなあ」と感じられる神社が、私は好きだ。
その後、市街地を巡った後、清水公園へ訪れた。清水公園はアスレチックが有名みたいで、平日だったけれど、子どもの元気が声がたくさん響き渡っていた。歩道を歩いている途中も、歩道の上を縦断している丸太の橋を、子どもたちが元気に渡っているのだ。私もほんとうはこの遊具で遊びたい! と思ったけれど、自重してしまった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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