未来ISSEYは、長期入院や治療が必要な子どもとその家族を支援する事業を行っており、遠隔操作のできる交流支援ロボットの貸し出しをしている。
香川大学との包括連携協定の取り組みの1つとして3月12日(火)に実施した今回の四国水族館の見学会では、香川大学医学部附属病院、四国こどもとおとなの医療センター、かがわ総合リハビリテーション病院に入院中の子どもたちが病院からロボットを操作して館内の見たいところを見学した。
さまざまな困難を持つ子どもを支援する未来ISSEY
未来ISSEYは慢性的な疾患をもち、長期入院や治療が必要な子どもとその家族を支援する団体。
突然経験することになった病気、治療に対する不安や負担、生活や心理的なことなど困難を負う子どもとその家族を、過去に同様の経験をした人材、教育や医療系の学生ボランティア、有資格者などがそれぞれの立場からできるサポートを行っている。
病室から子どもたちが四国水族館へ
四国水族館は、瀬戸大橋のたもと四国の玄関口に位置する香川県宇多津町に2020年にオープンした水族館。
「四国水景」をテーマに約400種14,000点の生きものを展示しており、生きものの展示だけでなく、四国の文化やそこで暮らす人の営みとともにある環境も水槽内で表現している。
時間帯や季節によって楽しみ方はさまざまで、四国に住む人は四国の水の景色の豊かさを再発見でき、四国以外の人は四国を巡りたくなる水族館だ。
今回、未来ISSEYのスタッフと、未来ISSEYの学生ボランティア「グッドブラザー」として参加している学生たちは、水族館側でロボット移動のサポートやクイズ・ミニチャレンジを企画し、子どもたちはまるで実際に訪れたかのように楽しんでいた。
今回のような交流支援ロボットを使った水族館見学会は2023年3月に続き3回目の実施となり、今後も定期的に実施していく予定だ。
また、同館と香川大学は地域社会の発展に寄与する事を目的とし、2020年9月1日(火)に包括連携協定を締結した。今後も学校教育における創造的活動や観光振興による地域活性化を含め、教育、研究、地域・産業振興における幅広い連携が進展するものと期待される。
同館はこれからも水族館の新たな楽しみ方を提供できるよう、さまざまな取り組みを行っていく。
四国水族館:https://shikoku-aquarium.jp
(佐藤 ひより)