2024年に創業106年を迎えたケンシン工業は、これまで製造・販売を行ってきた「つるかめ印のビューティーコーム」「つるかめ印のわんにゃんコーム」に加え、今回新たに氷見市内で木工品の企画・デザイン・製造を行っているルーティヴ、森の製作所と協働で開発した「StainlessWoodComb(ステンレスウッドコーム)」シリーズを3月9日(土)より販売中だ。記事冒頭画像は人用の「StainlessWoodComb」だ。
氷見針について
ケンシン工業は、大正7年に縫い針メーカーとして創業して以来、長年培ってきた金属加工技術を活かし、線材加工・建材加工業を営んできた。
氷見針は今から700年程前に縫い針製造の始まりといわれている長崎から針製造技術を学んだ職人が製造を始め、江戸期から昭和期にかけて氷見市は国内第2位の生産量を誇る名産地だった。明治期には80軒以上あった「氷見針」製造工場も、需要減少に伴い、昭和50年頃のケンシン工業の生産終了を最後に縫い針製造会社は氷見から姿を消した。
失われていく伝統産業を次世代に残すために
失われていく伝統産業を次世代に残していくべく、「氷見針」製造で培った研磨技術を活かし針のような細く丸く長い金属の表面を鏡のように加工する技術を開発。その滑らかな仕上がりを人へのやさしさにつなげて開発したのが2020年に販売したケンシン工業初のBtoC向けブランドである高級くしの「つるかめ印のビューティーコーム」、2022年に発売したペット用高級くし「つるかめ印のわんにゃんコーム」だった。それから2年、木工製品の企画・開発を行う地元の木工デザイン会社ルーティヴ 森の製作所とコラボし、デザインや取扱い性、機能性などあらゆる面でパワーアップさせた、新シリーズを開発した。
ルーティヴ 森の製作所とのコラボによって誕生
今回のコラボレーションによって産まれた「StainlessWoodComb」シリーズは、ケンシン工業の強みである研磨技術を活かした滑らかなピンや、人やペットにも優しくあるべき、と考え接着剤を使用しない独自の篏合方法はそのままに、木工を強みとするルーティヴ 森の製作所のデザイン力で人用コームは機能性を、ペット用コームは取扱い性を高めている。
「StainlessWoodComb」は富山県氷見市のブランド杉「ひみ里山杉」、「StainlessWoodCombわんにゃん」はヒノキ材を使用し、従来品同様、富山の県産材にこだわった製品だ。
「StainlessWoodComb」について
人用の「StainlessWoodComb」4,950円(税込)は、従来品よりピンの中央部を約3%低くしたことで全体に弧を描かせ、やさしく頭皮に当たることで、心地よい刺激を与える。
また、持ち手の部分は丸みのある形状となり、かっさプレートとしても活用可能。さらに、特殊な研磨方法で磨き上げられたステンレスピンにより、梳いた際に静電気が起きにくく、髪へのダメージを防いでくれる。
「StainlessWoodCombわんにゃん」について
ペット用の「StainlessWoodCombわんにゃん」5,940円(税込)は、従来品より全長が約18%長いため、一度に広い範囲を梳くことができ、大型犬のブラッシングも時間短縮に。
また、持ち手部分は優しい丸みと木の柔らかさで長時間の使用でも疲れにくい形状だ。さらに、耐久性の高いステンレスピンによってペットを傷つけること無く、絡んだ毛を優しく梳きほぐせる。なお、ECサイトではプラス770円(税込)で名入れも可能だ。
この機会に、「StainlessWoodComb」と「StainlessWoodCombわんにゃん」をチェックしてみては。
ケンシン工業公式サイト:https://shop.kenshin.jp
(角谷良平)