季節の花々の切り枝などを販売するECサイト「SiKiTO(シキト)」の運営会社であるTRINUS(トリナス)は、3月下旬～4月上旬にかけて、医療的ケアが必要で外出困難な⼦どもたちに「おうちでお花⾒」ができるよう、桜の切り枝をプレゼントする。

この「桜配りプロジェクト」は昨年に続き2回目。フローレンスの協力のもと、フローレンスの障害児家庭支援事業「医療的ケアシッター ナンシー」を利用している約20の家庭に、啓翁桜の切り枝合計約100本を無償提供する。

「医療的ケア児」は現在2万人以上

厚生労働省によると、日常的にたんや胃ろうの吸引や、人工呼吸器による呼吸管理といった医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」といわれる子どもたちは、この15年で2倍に増え、現在2万人を超えていると推定されている(※)。

そうした子どもたちは、医療的ケアがあることで外出のハードルが高いケースもあり、外に出て季節の移ろいを感じる機会も少ないという課題がある。また、そういった子どもを預かる施設は極度に不足しているため、お母さん、お父さんが24時間ケアを担うことになり、家族全体で大きな身体的、精神的負担を抱えている。

こうした家庭に「おうちでお花⾒」を楽しんでもらうため、TRINUSとフローレンスは「桜配りプロジェクト」を行っている。

2023年の事例

昨年実施した「桜配りプロジェクト」では、脳に障害があり日常的に人工呼吸器が必要な東京都在住のかいりくん(当時4歳)に啓翁桜を届けた。昨年のかいりくんへの啓翁桜プレゼントの詳細は、下記URLより確認できる。

「SiKiTO」と「枝もの定期便」

「SiKiTO」は、「美しく、うつろう四季とともに暮らす。」をコンセプトに、「枝もの定期便」やデザイン雑貨を通じて、現代的な暮らしのなかに四季を感じる心地よいひとときを提供するECサイト。

このうち「枝もの定期便」は、春は花が咲く枝、夏は新緑のドウダンツツジ、秋は赤い実がつく野ばらなど、四季の移ろいを感じる「枝もの」を専門に、⾃宅へ届けるサブスクサービス。四季折々に豊かな表情を見せる枝ものは切り花よりも存在感があり、しかも長持ち。日当たりを気にしなくていいので、リビング、玄関、キッチン、ベッドルームなど飾る場所を選ばない。

「SiKiTO」を運営するTRINUSと、フローレンスが行う、「桜配りプロジェクト」に注目だ。

おうちでお花見体験をプレゼント：https://sikito.com/blogs/magazine/sakurakubari_project_report
SiKiTO ECサイト：https://sikito.com/

※厚生労働省 “医療的ケア児について”：https://www.mhlw.go.jp/content/000981371.pdf

(角谷良平)