福音館書店は、世界の昔話を集めた『こどものとも 世界昔ばなしの旅セット(15冊)』16,500円(税込)を4月1日(月)に刊行。
子どもたちの自由な発想をはぐくむ月刊絵本
月刊絵本『こどものとも』は、子どもたちの自由な発想をはぐくむために「なんとしてもまったく新しい月刊の絵本をつくろう」と考えた松居直氏によって、1956年4月に創刊された「月刊の物語絵本」。「一冊の本の中に一つの物語」というコンセプトに加え、絵に気鋭の画家を積極的に採用するなど、野心的な試みに溢れていた。
当初は売り上げが伸び悩むも、産経児童出版文化賞を受賞するなどして徐々に評価を獲得し、今なお続くロングセラー月刊誌となった。また、『こどものとも』に掲載された作品で反響の大きかったものは、ハードカバー化されて発売され、これまで『ぐりとぐら』『おおきなかぶ』『はじめてのおつかい』など、数々の名作が本誌から生まれている。
世界各国の昔話を絵本にして刊行
1956年に創刊された『こどものとも』は65年以上にわたって毎月新しい絵本を届け続けてきた。その長い歴史の中で、世界各国の昔話を絵本にして刊行し続けており、その数はこれまでに60点以上に及ぶ。
長い歳月をかけ、人々の口で語られ耳で聞くことで伝承されてきた昔話は、人生において大切な価値観や知恵がしっかりと織り込まれつつ、子どもたちにも受け止めやすい形になっている。この機会に、世界の豊かな昔話絵本の世界を楽しもう。
『こどものとも 世界昔ばなしの旅セット』
『こどものとも 世界昔ばなしの旅セット』は、2026年に『こどものとも』が創刊70周年を迎えるにあたり、世界の昔話絵本全45冊を15冊ずつのセットにして、3年かけて刊行していく企画の第一弾だ。
第一弾、第二弾は、1997年に刊行して好評だったセットの復刻版で、2026年刊行予定の第三弾は今回新たに選書し新セットとして刊行する。第一弾は、アジア・南米などの地域で親しまれるおはなしを15冊収録。昔ばなしを楽しみながら、豊かに息づく文化に出会えるセットとなっている。
収録作品
第一弾には、インドの大昔の物語「ラーマーヤナ」より『おひさまを ほしがった ハヌマン』、韓国・朝鮮の昔話『おどりトラ』、ウクライナの昔話『かものむすめ』、エチオピアのお話『もどってきた ガバタばん』、メキシコ・ミステカ族のお話『チャマコとみつあみのうま』などが収録されている。
大切な価値観や知恵が織り込まれた『こどものとも 世界昔ばなしの旅セット』をチェックしてみては。
公式サイト:https://www.fukuinkan.co.jp/detail_contents/?id=243
(山本えり)