全国の地域事業者と旅や地域貢献に関心の高いユーザーをマッチングさせるプラットフォーム「SAGOJO(サゴジョー)」を運営するSAGOJO社は、真庭市交流定住センターを運営するコミュニティデザインと連携し、関係人口創出拠点「TENJIKU(テンジク)真庭」を4月1日(月)にオープンした。
真庭市の関係人口及び移住者の創出の取り組み
1980年代頃まで「60,000人のまち」と呼ばれた真庭市は、急速な人口減少により、2015年には46,124人を記録。2040年には約32,800人になると推計され、生産年齢人口の減少と少子高齢化が進んでいる。
同市は、2020年に「第2期真庭市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を発表し、「ひととのつながりを築き、真庭への新しいひとの流れをつくる」を基本目標の一つに掲げ、関係人口の受け入れ体制整備や地域資源の掘り起こし、地域住民と移住者の関係構築など、関係人口及び移住者の創出に力を入れている。
一方で真庭市は、森林を活用し、持続可能な資源循環型の産業と暮らしを実現していく「バイオマス産業杜市真庭」を掲げ、循環型社会に向けた先進的な取り組みを行い、2018年にSDGs未来都市にも選出されている。
関係人口を創出する「TENJIKU」
SAGOJO社は、“旅×シゴト”をコンセプトに、移住/関係人口の創出を目指す地方自治体や企業と、地域活性化に貢献したい“旅人”をマッチングさせる人材プラットフォーム「SAGOJO」を運営している。
同社が提供する「TENJIKU」は、地域が抱える課題を“ミッション”として取り組みながら、無料でその地域に滞在できる関係人口創出サービス。利用者の滞在をサポートする「地域案内人」がおり、ミッションには農作業の手伝いや古民家のリノベーション、イベント運営の手伝いなどがあり、全国に15拠点存在する。
2024年2月末時点での応募者数は2,000人を超え、リピート率は30.2%。同サービスの利用により地域の人と交流することができ、移住のイメージが湧いて、実際に移住した利用者もいる。
勝山エリアの魅力を伝えるため2拠点を用意
今回、岡山県初となる「TENJIKU」がオープンするのは、出雲街道の宿場町として栄え、白壁や格子窓の古い町並みが今も残る真庭市勝山エリア。勝山エリアは、都会にはないライフスタイルをコンテンツとして磨きあげてきたエリアにもかかわらず、宿泊施設が少ないため通り過ぎる観光地になることが多く、その魅力が十分に伝えられないという課題があった。
そこで、「TENJIKU真庭」では、二つの滞在拠点を用意している。
大正中期に建築された古民家をリノベーションした「高仙の里よの 青木本家」は、2名以上の宿泊に適しており、一棟貸しでの滞在が可能。
「シェアハウスいとくる」は、1名での宿泊が可能で、地元の人との交流を楽しめるコンパクトな宿泊施設。
両施設は松尾敏正氏・藤田亮太氏が「地域案内人」として関係人口の受け入れや利用者の滞在サポートを行う。同地でのミッションは、両施設の掃除や草刈りなどの手伝い、同市中央図書館でのワークショップ開催のほか、滞在中に感じた地域の魅力発信となっている。
「TENJIKU真庭」を利用して、勝山の人との交流を楽しんでみては。
TENJIKU HP:https://tenjiku.sagojo.link
■高仙の里よの 青木本家
住所:岡山県真庭市余野下388
■シェアハウスいとくる
住所:岡山県真庭市余野下385
(山本えり)