香川県・小豆島の「迷路のまち」にある「妖怪美術館」が、大阪・関西万博の開催1年前となる4月13日(土)より、企画展「妖怪万博展」を開催中だ。
900体を超える妖怪造形作品を展示
「妖怪美術館」は、香川県・小豆島の「迷路のまち」で、妖怪造形作品を展示する美術館。まちの中に点在する4つの古民家を、スマホガイドアプリを使いながらめぐることができる。
「妖怪美術館」では、妖怪の起源から現代の妖怪まで、「妖怪造形大賞」に応募された900体を超える作品を展示・保管。「妖怪美術館」は、「妖怪(=Yokai)」を「SAMURAI(侍)」や「KAWAII(かわいい)」と同じような世界語にしたいと考えているという。
館長は、小豆島生まれの妖怪画家・柳生忠平氏だ。
妖怪とテクノロジーの融合「Yo-tech」
現在「妖怪美術館」3号館1Fで開催中の「妖怪万博展」は、妖怪とテクノロジーの融合「Yo-tech」をキーワードに、未来を切り開く技術を想像する企画展。
「妖怪万博展」の会場を見学しようとすると、突然未来からやってきた妖怪が、地球滅亡を示唆する。そのターニングポイントは、この「妖怪万博」の会場だったという。妖怪とともに生きる未来は地球を幸せにするのか、はたまた破滅へ導くのか。妖怪がナビゲートする音声ガイドに導かれ、未来を切り開く技術を生み出す想像力をふくらませよう。
「妖怪万博」を小豆島の「妖怪美術館」に招致したのは、招致委員会の委員長・化狸(バケダヌキ)とのこと。
人々の真似をし化かして楽しむ妖怪たちは、人の心を映す鏡のような存在で、同企画展は、万博開催まで1年を控え、人々の興味関心を察知した妖怪たちが見せる幻なのかもしれない。
開館以来保管されていた「妖怪の石」を初公開!
また、1970年の大阪万博で人気を博した「月の石」は、万博を象徴し代名詞ともいえる展示となったが、今回「妖怪美術館」では、2018年の開館から現在まで作品保管庫に眠っていた「妖怪の石」を初公開する。
「妖怪万博展」は11月9日(日)まで。妖怪がナビゲートする企画展「妖怪万博展」に足を運び、妖怪たちが見せる幻なのかどうか確かめてみては。
■妖怪美術館
住所:香川県小豆郡土庄町甲398
妖怪万博展詳細:https://yokai-museum.note.jp/n/n75999d632403
(佐藤ゆり)