酒と学校が立ち上げた、酒のまち・岩手県紫波町を拠点に新たな酒文化を醸していくプロジェクト「はじまりの学校」から、「はじまりのお酒シリーズ」の新商品4種の発売が開始した。
「はじまりの学校」について
南部杜氏発祥の地として知られる酒のまち、岩手県紫波町の廃校・旧水分小学校を活用したプロジェクト「はじまりの学校」は、2023年にスタート。
紫波街では、100年後に100の醸造関連事業者を生み出す「酒のまち紫波推進ビジョン」を掲げており、町全体をひとつの醸造場と捉えて、新たな酒文化を醸していくプロジェクトの拠点が「はじまりの学校」だ。
「はじまりの学校」では、ともにつくる喜びを分かち合う、誰しもの「はじまり」を応援するコミュニティを目指している。
紫波町の酒造業者との酒造りはもちろん、町内の生産者がつくる原料での酒造りや、県外の醸造家や専門家の監修やサポートを受けながら多種多様なお酒づくりに挑戦しており、将来的には、「はじまりの学校」の施設内に醸造場を設立することも計画中だという。
スッキリした酸味と深いコク
今回「はじまりの学校」から、ブランド初となる醸造家・永安祐大さんのデビュー作「はじまりのお酒 #02 2024(生酒 ver)」が販売となった。
ひと口飲むと、お米の穏やかな甘みと、爽やかなスッキリとした酸。りんごや桃を思わせるやさしい香りとともに、無濾過原酒ならではのコク深さも楽しめる。内容量は1本720mlで、価格は1,900円(税込)。
まったく別の業種から醸造家への転身を決意した永安さんは、紫波町には醸造家のチャレンジを後押しする「環境」と「風土」があると話している。
なぜ永安さんは、紫波町で醸造家になることを選んだのか。
「はじまりの学校」の公式noteでは、永安さんが紫波町と出会い、醸造家になるまでの「まじわり×はじまり」の物語についてインタビューを公開している。
渋みのあるリッチな味わい
紫波サイダリー×ぷくぷく醸造のコラボシリーズ第一弾の好評を受けリニューアルされた「はじまりのハードサイダー #01 2024」は、搾汁したりんご果汁をベースに、酒米からつくった白麹、赤ワイン粕を混合して醸造したもの。
紫波町のぶどう農家「domaine Hasipa(ドメーヌ ハシパ)」の赤ぶどうを原料に使い、赤ワイン粕がもつ複雑なコク、深み、渋みによるリッチな味わいを目指して作られた。
スパークリングワインを思わせる発泡感に、しっかりした酸味がありつつ、赤ぶどうのふくよかな果実味が広がる。価格は、330mlの4本セットで3,600円(税込)。
オレンジワイン粕を使用
さらに今回、新たに白ぶどうを原料にしたオレンジワイン粕を使った「はじまりのハードサイダー #03 2024」が登場。
オレンジワインとは、通常の白ワインが白ぶどうの果汁のみを発酵させるのに対して、白ぶどうを果皮や種と一緒に発酵させて造るワインのこと。この製法により、ワインがオレンジのような色合いになり、独特の風味や複雑なキャラクターが生まれる。
「はじまりのハードサイダー #03 2024」は、搾汁したりんご果汁をベースに、酒米からつくった白麹、オレンジワイン粕を混合して醸造したハードサイダーで、こちらも紫波サイダリー×ぷくぷく醸造によるコラボ商品となっている。
オレンジワイン粕がもつ柑橘系の爽やかな香りと、白ぶどうのフルーティな果実感がりんごとの相性抜群。白のスパークリングワインを思わせる発泡感に、しっかりした酸味がありつつ、余韻はクリアでドライな仕上がりとなっている。
軽やかな飲み口なので、乾杯のお酒としてぴったりだ。価格は、330mlの4本セットで3,600円(税込)。
柑橘を感じるフローラルな仕上がり
紫波サイダリー×ぷくぷく醸造が、搾汁したりんご果汁に白麹の甘酒を混ぜ、そこにホップを添加して醸造した「はじまりのハードサイダー #04 2024」は、りんごがもつ爽やかな酸味とホップのほんのりとした苦味が加わる「ホップドサイダー」の伝統的なスタイルに、日本の醸造技術である「白麹」を掛け合わせている。
味わいは、りんごの甘酸っぱさをベースに、ホップのトロピカルな香りや爽やかな柑橘のニュアンスを感じさせるフローラルな仕上がり。
この商品のためだけに、紫波町地域おこし協力隊の岡本夏佳さんが、初めてとなるホップの栽培にチャレンジした。希少な紫波産ホップのフレッシュな香りを感じてみよう。価格は、330mlの4本セットで3,600円(税込)。
「はじまりの学校」のnoteやオンラインストアは、リンクページで確認を。この機会に「はじまりのお酒シリーズ」を試してみては。
はじまりの学校 リンクページ:https://lit.link/HajimariSake
(yukari)