滋賀県立琵琶湖博物館の展示情報をご紹介。希少な淡水魚・タンゴスジシマドジョウの幼魚の展示と、ギャラリー展示「鉱物・化石展2024-大地に夢を掘る-」について、それぞれ詳しく見ていこう。
タンゴスジシマドジョウのトピック展示
琵琶湖博物館水族展示室では、4月23日(火)~9月1日(日)の期間、「日本で最も珍しい魚!?タンゴスジシマドジョウ」の展示ををよみがえれ!日本の淡水魚コーナーの保護増殖センター前にて開催する。
■幼魚の展示園館は琵琶湖博物館のみ
同展では、京都府丹後地域の1河川にのみ生息する淡水魚・タンゴスジシマドジョウの幼魚を展示するほか、国内希少野生動植物に指定され、捕獲などが原則禁止されているタンゴスジシマドジョウの保護についてパネルを使って紹介。
展示されるタンゴスジシマドジョウの現在の飼育園館は、京都水族館と琵琶湖博物館のみで、幼魚の展示園館は琵琶湖博物館のみとなっている。
■常設展示観覧料で観覧可
タンゴスジシマドジョウは、常設展示観覧料で観覧できる。開催時間は9:30~17:00で、最終入館16:00。月曜日休館、ただし5月6日(月)、7月15日(月)、7月22日(月)、8月5日(月)、8月12日(月)、8月19日(月)は開館。5月7日(火)は休館となる。展示個体の状態によって、展示を休止・変更する場合がある。
タンゴスジシマドジョウの保護について学んでみては。
琵琶湖博物館:https://www.biwahaku.jp/2024/04/post_183.html
「鉱物・化石展2024-大地に夢を掘る-」開催
また、琵琶湖博物館の令和6年度ギャラリー展示として「鉱物・化石展2024-大地に夢を掘る-」を4月20日(土)~6月2日(日)の期間に開催。同展では、滋賀県内で見つかったゾウやワニなどの脊椎動物や貝の仲間などの化石、および巨大な水晶や滋賀県の地形を形作る岩石を紹介。また、奇石もしくは珍石と呼ばれる珍しい形、模様のある岩石を展示。滋賀県出身の木内石亭をはじめとした、江戸時代の本草学者・弄石家たちをパネルや実物資料を使って紹介する。
■「湖国もぐらの会」が集結して展示
展示を行うのは、滋賀県やその周辺で活動する鉱物・化石等の愛好家「湖国もぐらの会」。同会は、琵琶湖博物館開館以前から、滋賀県周辺で化石、鉱物などの採取や研究、地層の調査などを自ら行ったり、観察会などを行ったりしてきた個人や団体が、展示会などを開く時に集まる任意団体。
これまでに、琵琶湖博物館での鉱物・化石展としてギャラリー展示を4回にわたって行ってきたほか、琵琶湖博物館のA展示室コレクションギャラリーにおける「地域の人々の展示コーナー」を運用し、常設展示にも協力。展示へ参加する人は、手続きなど関係なく、湖国もぐらの会のメンバーとして活動をしている。なお、ハン六文化振興財団による平成22年度の地域振興賞を受賞している。
■展示参加者が来館者へ説明するなどの交流も行う予定
第5回にあたる今回の展示では、琵琶湖地域もしくはその関連地域で採取された鉱物や化石、およびそれらの研究に関わった人々の活動の歴史など、地学に関連する標本・人物や研究結果を展示する。日によっては展示室で、その説明を展示参加者が来館者へ説明するなどの交流も行う予定だ。
会期は、4月20日(土)~6月2日(日)で月曜日休館。ただし5月6(月)は開館となる。開催時間は9:30~17:00で、最終入館16:00となる。開催場所は琵琶湖博物館の企画展示室。入場料は無料だが、別途博物館の入館料が必要となる。
滋賀県内で見つかった貴重な化石等に触れてみては。
琵琶湖博物館:https://www.biwahaku.jp/event/2024/04/post_2671.html
■琵琶湖博物館
住所:滋賀県草津市下物町1091
(suzuki)