ライフサイエンス研究実験用品販売のワトソンは、「人と自然の共生を通して自然科学の発展と豊かで快適な暮らしを実現する」という企業理念実現の一環で、大学や研究機関の研究者と子どもたちの繋がりをつくる活動を実施し、好評を博している。
同社は、2023年の第3弾の神戸大学での開催に続き、第4弾として「~モノづくりが繋ぐ科学の世界~宇宙とチョコの不思議な出会い」を、6月1日(土)にFabCafe Kyoto / MTRL KYOTOにて開催。申し込み締め切りは、5月20日(月)を予定している。
専門家と楽しく科学を学べると好評の科学教室
同イベントでは、研究者である京都大学の榎戸輝揚先生から「宙線と雷雲の相互作用」を通じて見えない光で宇宙を感じる雷の話を聞き、実験道具を実際に触ることができる。
さらに、「アッサンブラージュ・カキモト」の垣本晃宏シェフが創作したチョコレートを味わいながら、創り手としてのモノづくりに対する想いを聞くこともできる。
キッチンは実験室と言われるように、研究もレシピ開発もともに実験。同イベントでは、研究とレシピ開発の創造的な結びつきについて考え、研究者やパティシエとの触れ合いを通じて、科学やモノづくりの楽しさと創造力を育む。
第3弾の神戸大学での開催では、神戸大学の源利文先生による環境DNAに関する実験を実施し、参加した小中学生は直接実験結果を得る体験が行われた。
さらに、科学コミュニケーターのくもM先生が提供する身近で楽しいワークショップや質問コーナーが設けられ、参加者は科学への理解と興味を一層深めた。交流の時間には、地元で人気の「ブーランジェリー レコルト」のパンも楽しんだという。
研究者に直接質問して科学への関心を高めるきっかけに
今回は、モノづくりやクリエイティブなアイデアで社会へ挑戦するすべての人を応援するFabCafe Kyoto / MTRL KYOTOでイベントを開催し、榎戸輝揚先生、一方井祐子先生、そして垣本晃宏シェフとサイエンスコミュニケーターのくもМ先生を講師に迎える。
展示時間には、各ブースで一方井祐子先生をはじめとした研究者に直接質問できる機会も設けられている。
科学への興味がある人はもちろん、そうでない人も科学の面白さを広く感じられるようなイベントだ。直接的な対話を通じて、地域での科学リテラシーの向上及び地域包括的な子育てにも寄与するだろう。
京都大学の榎戸先生と金沢大学の一方井先生が参加
榎戸輝揚先生は、スタンフォード大学、NASAゴダード宇宙飛行センター、京都大学白眉センター、理化学研究所を経て、京都大学 物理学・宇宙物理学准教授。
17年に成果論文を「Nature」誌で発表し話題に。19年に「Forbes JAPAN」にも掲載される。専門はX線天文学・高エネルギー大気物理学。
宇宙最強の磁石星とも言われる謎の中性子「マグネー」のX線観測や、X線観測を応用した雷や雷雲の高エネルギー大気物理学の研究を進めている。また、シチズンサイエンスを取り込んだ研究のあり方も模索している。
一方井祐子先生は、慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程修了。
愛知大学、京都大学、東京大学などを経て、2022年より金沢大学人間社会研究域地域創造学類准教授に。専門は、科学コミュニケーション論・科学技術社会論だ。
シェフやサイエンスコミュニケーターも講師に
「アッサンブラージュ・カキモト」の垣本晃宏シェフは、京都府宇治市出身。
辻製菓専門学校卒業後、京都ロイヤルホテル、神戸菓子sパトリーのスーシェフなどを経て、2016年「アッサンブラージュ・カキモト」を京都・寺町にオープンした。
サイエンスコミュニケーターのくもМ先生は、奈良県を中心に活躍するサイエンスコミュニケーター。 『身近な科学を通じて、子供も大人も、学びを遊びに』をモットーに、実験教室やサイエンスショーなどの運営をしている。
「~モノづくりが繋ぐ科学の世界~宇宙とチョコの不思議な出会い」に参加して、ものづくりと科学の世界を体験してみては。
■「~モノづくりが繋ぐ科学の世界~宇宙とチョコの不思議な出会い」概要
場所:FabCafe Kyoto / MTRL KYOTO
住所:京都府京都市下京区本塩竈町554
対象:小学校高学年~中学生、高校生(未就学児の弟・妹の同伴可)
日時:6月1日(土)13時30分~16時予定
料金:無料
人数:20組限定
イベント申込みフォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdaVDDDQTrGXICv_ohJQmu2dyl8G5C4vLfzc9mmluQ6ircbaQ/viewform
(佐藤 ひより)