鹿児島県錦江町とエーゼログループは、今年3月に錦江町の挑戦を伝えるウェブサイトと紙冊子「錦江帖」をリリースした。
錦江町の挑戦を町内外に届ける
「錦江帖プロジェクト」の目的は、錦江町の挑戦を町内外に届けることで、挑戦の輪に加わってくれる仲間を募ること。
錦江町には、豊かな自然環境があり、一次産業を中心として挑戦する人たちがいる。しかし、アクセスが悪く、人口流出が進むこの町だけで挑戦を続けていくには困難が伴う。そこで町内外の多くの人々に、生まれてきている挑戦を知ってもらい、ともに挑戦の火種を大きくしていきたいと考えたことからプロジェクトがスタートした。
錦江町の挑戦を追いかける、伝えるために、今回は冊子とウェブサイトを制作。冊子は全戸配布を通じて主に町内の住民へ、ウェブサイトは町内外の人へ、それぞれ情報発信を行う予定だ。
錦江町の挑戦の火種を大きくするウェブサイト
公開中のウェブサイトは「インタビュー記事」「おしごと情報」「NEWS」の3つのコンテンツを通じて、町の挑戦にまつわる情報を発信する。インタビュー記事を読んだ人が実際に町を訪れる・関わる機会として、多様なおしごとを紹介する予定だという。
「インタビュー記事」では、錦江町内で事業を行う「人」に焦点を当て、事業内容や仕事に懸ける思い、今後の展望などをインタビューすることで、その人なりの挑戦を紐解いていく。
錦江町での「おしごと」情報では、社員募集だけでなく、インターンや短期アルバイト、仕事体験イベントなど、町に関する多様な「おしごと」を掲載。移住定住以外での「はたらき」を可能とすることで、気軽に錦江町を訪れ、関わる機会を提供する。
「NEWS」では、錦江町の取り組みやイベント等のレポートを通じて、錦江町の最新情報を発信する。
錦江町内の人に町民の挑戦を伝える紙冊子
また、錦江町内に住んでいる人にも町で新しく生まれている挑戦を知ってもらうため、ウェブサイトだけでなく紙冊子を制作。ご当地アイドル「くわがたガールズ」を手掛けた役場職員や、山間地でサロンを経営する20代の女性起業家など全8名の記事をまとめている。
4月25日(木)には錦江町内全戸に配布をし、さらに「大人の挑戦を知ることで、町や自身のことを考える機会に繋がってほしい」という思いから、町内小学校5、6年生、および中学生全学年、合わせて243名にも配付した。
小中学生への配付に先立ち、4月22日(月)に錦江中学校で贈呈式が行われ、新田敏郎町長より代表生徒へ「錦江帖」が手渡された。受け取った生徒は「いろいろな人の観点から学び、将来の自分を考える幅が広がりそう。多くの人に読んでほしい」と冊子に対する期待を語った。後日、担任の先生を通じて対象の全生徒へ直接配布された。
3つの領域で事業を行うエーゼログループ
岡山県西粟倉村に本社を置くエーゼログループは、豊かな自然を前提として豊かな社会が築かれていて、その上に経済が成立しているという未来の地域社会のことを「未来の里山」と呼び、その実現に向けて自然資本、社会関係資本、経済資本の3つの領域で事業を行っている。2023年4月には鹿児島県錦江町に拠点を構えた。
現在は錦江町役場と業務委託契約を結び、町内での新規事業創出に向けた「地域資源の発掘」や「地域内外の共創基盤の整備」に取り組んでいる。
まちの「挑戦」と繋がるメディア「錦江帖」を、この機会にチェックしてみては。
錦江帖ウェブサイト:https://kinko-cho.jp/
エーゼログループHP:https://a-zero.group/
(江崎貴子)