川上シュン氏の個展「visible and invisible / 可視と不可視」が、5月22日(水)~6月8日(土)の期間、「Walls Tokyo」にて開催される。
多数の国際アワードを受賞
川上シュン氏は、ブランディングエージェンシー・artlessの代表を務める、アーティスト・アートディレクター。
グローバルとローカルの融合的視点を軸としたブランドアイデンティティからデザイン、建築やランドスケープまで包括的なブランディングやクリエイティブディレクションを行っている。
また、アーティストとしての活動は、「日本独自の美的理念」へ回帰しながらも「アートとデザイン」「東洋と西洋」を融合的に捉え、独自の視点と美意識でのグラフィックアートやインスタレーションの発表も行っている。
NY ADC Young Guns 6、NY ADC、NY TDC、ONE SHOW、D&AD、RED DOT、IF Design Award、DFA: Design for Asia Awards、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル/金賞など、多数の国際アワードを受賞。
パリの「ルーヴル美術館」にて行われた「Salon des Beaux Arts 2017」で発表された、川上シュン氏とseven shufflesのコラボレーションによる、17.5mに及ぶビデオアート作品は、目を引く展示だった。
可視と不可視の表現に関心を寄せる
そんな日本の伝統的美意識とデザイン視点を取り入れた作品づくりを継続する川上シュン氏が、常に関心を寄せているのは、可視と不可視の表現だという。
安土桃山時代に確立された美術表現といわれる、余白や見立てなどの目には見えない美意識や表現が、作品づくりの意識の根底に置かれている。
侘びと寂びのつつましく、質素なもの中にある趣。時間の経過によって表れる変化が織りなす多様な美しさ。
この古典的美を、現代的視覚表現や印刷技術、そして、伝統工藝の技術、デジタルとクラフトの技術及び手法を結合させることで、独自の実像と虚像が共存する作品を生み出している。
日本の古美術と現代美術の間に流れる目に見える美と、目には見えない美意識。
人類の営みや時間の経過によって紡がれてきた歴史や、決してポジティブではない自然環境の変化。過去と現在、そして未来へとつなぐべき美を見出し、それらを一つの作品として融合させる表現の模索といったテーマが、この展覧会に込められているという。
川上氏の数々の作品を実際に目で見て鑑賞できる貴重なチャンスだ。
■visible and invisible / 可視と不可視 開催概要
開催日:5月22日(水)~6月8日(土)
営業時間:水~土 12:00~19:00
休業日:日、月、火
開催場所:WALLS TOKYO
住所:東京都台東区谷中6-2-41
WALLS TOKYO WEBサイト:https://www.walls-tokyo.com/
川上シュン氏Instagram:https://www.instagram.com/shunkawakami/
(鈴木 京)