北海道弟子屈町では、阿寒摩周国立公園90周年を記念し、認定ガイドと行く「アトサヌプリトレッキングツアー2024」がスタート。環境省が実施する「エコツーリズム大賞」を受賞した「アトサヌプリトレッキングツアー」が、本年度のツアーを開始した。アトサヌプリとは、アイヌ語で「裸の山」を意味する。

認定ガイドによる限定登山ツアー

弟子屈町は、ひがし北海道の中心部に位置する、町域の65％が阿寒摩周国立公園に指定される自然豊かな町。同町は2016年に北海道で初めての「エコツーリズム推進全体構想」認定地域となり、持続可能な観光地に向けた各種取り組みを行っている。同ツアーはこの仕組みを活用し、一般では入山できない制限区域を認定ガイド同行で入山する特別なツアーだ。

川湯温泉の象徴ともいえる「硫黄山」の噴気孔を「特定自然観光資源」としており、噴気孔からのダイナミックな噴煙や遠くに広がる山々などの絶景、認定ガイドによる花や樹木、硫黄山の歴史・文化など学びの多いツアーとなる。また、ツアー料金の一部は自然観光資源の保全や整備等に用いられ、参加型のエコツアーとなっている。

弟子屈町は、多くの自然観光資源を有し、神秘の湖「摩周湖」、日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖」などの自然景観やカヌー・トレイル・サイクリング・SUPなど自然を活かしたアクティビティ体験など魅力溢れる地域。眼下に広がるカルデラの大地、遠くには日本百名山の一つ「斜里岳」などの絶景を楽しめ、硫黄特有の匂い・硫黄決勝の色彩・ゴウゴウと音を立てながらあがりる噴煙と、地球の鼓動を体感できる。

自然観光資源である「火山(硫黄山)」のうち、特に噴気孔については、不特定多数の利用により損なわれるおそれがあることから、「硫黄山の噴気孔」として特定自然観光資源に指定し、一般の立入制限を実施している。

認定ガイドは、景観や花・樹木などの案内と、より深く地域を知ってもらうために明治期に始まった硫黄採掘の歴史や文化などの学びを取り入れている。

ツアー詳細

同ツアーの開催期間は、5月19日(日)〜11月3日(日)。気温や降雪状況により開始・終了時期が変更になる場合がある。また、開催期間中であっても、受入できない日程もある。ガイドの確保や日程調整、準備のため、参加希望日の3日前までの申し込みを。

最少催行人数は1人。中学生以上で3時間程度の山歩きができる体力と装備のある人が対象だ。参加料金は1名20,000円(税込)、2名〜13,000円(税込)。なお、ツアー代金の一部はアトサヌプリ登山道の整備や環境保全に充てられる。

出発時間は、9:00か13:00の2行程で、所要時間は3時間。ただし、10月以降は日没が早いため午後のツアーは12:00発となる。その他、ツアー詳細や予約については、弟子屈町ポータルサイト「弟子屈なび」から確認を。

この機会に、アトサヌプリの体験を通じて地球の鼓動を感じてみては。

弟子屈なび：https://www.masyuko.or.jp/enjoy/activity/walk/atosanupuri_trekking_tour
弟子屈町アトサヌプリトレッキングツアーInstagram：https://www.instagram.com/atosa_nupuri/?igsh=MWNoZDdiaHJyZnZ2cg%3D%3D

(suzuki)