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【大阪府大阪市】細胞診を楽しく学べる『細胞診体験ワークショップ』開催!細胞をアートで捉える

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日本臨床細胞学会は、公益社団法人化10周年企画として、細胞や細胞診について楽しく理解してもらう企画「細胞アート展」を開催しており、そのリアルイベント第一弾として、小学生〜高校生を対象にした『細胞診体験ワークショップ』を6月9日(日)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて開催する。

細胞について興味を持とう

1962年に設立された日本臨床細胞学会は、細胞学に着目し、臨床と研究を行う学会。全身、特に癌の細胞診断を取り扱っており、細胞診専門(指導)医や細胞検査士などの専門家が細胞診断を通して病気の早期発見や治療を行い、国民の健康維持に貢献。臨床細胞学の研究と細胞診断を推進し、細胞診専門医と細胞検査士の認定を行っている。


また、ミクロのクルーズ船に乗って体内の細胞の構造を探索できるWebサイト「細胞アートクルーズ」を公開し、多くの人に細胞について興味を持ってもらい、細胞診やそれを支える専門職の重要性を伝えることを目指している。

「細胞アートクルーズ」では、複雑な体内の細胞についてよりわかりやすく、楽しみながら理解することができる。正常と悪性の細胞の比較もできるので、がんなどの疾患の早期発見や治療に細胞診が貢献できることを体感できる仕掛けになっている。

自分の細胞を顕微鏡で観察するワークショップ


『細胞診体験ワークショップ』は、細胞染色、検鏡を中心とした体験型イベントだ。ワークショップでは、実際に子どもたちが自分自身の口の中の細胞を顕微鏡で観察しながら細胞診の仕組みを体験することができる。また、細胞診だけでなく、それを支える細胞診専門医や細胞検査士の仕事についても同時に学ぶことができる。

参加希望者は、申し込みは不要なので当日直接会場へ。参加費は無料。12〜16時頃に実施されるが、参加人数によって早めに終了になる可能性もある。子どもが参加する場合は、体験前に保護者の同意書記入が必要となる。

8月4日(日)には、東京都港区の東京慈恵会医科大学でも開催。事前応募制で、詳細は後日発表されるので、公式サイトをチェックしてみて。

細胞をアートの視点で捉える写真展


このほか、顕微鏡で撮影された細胞の写真が一つのアート作品として展示され、細胞をアートの視点で捉える写真展も開催。ワークショップに参加しなくても、細胞診や医療に興味を持てるイベントだ。

患者の負担を少なく、早期発見や治療を

医学の進歩と技術の発展により、健康水準が向上すると同時に、高齢化が進み、加齢とともに発生リスクが高まるがんでは定期的な検診が呼びかけられている。

がんなど疾患の診断や治療の有効な手段として認識されているのが病理診断。病理検査で病気になった細胞や組織を直接観察して診断が下されるため、「病気の最終診断」となる。がんの場合、確実にがんであると断定しなければ、手術や抗がん剤治療など負担の大きい治療に進むことができないため、病理診断が必要になる。

「細胞診」は、塊の「組織」ではなく、こぼれ落ちた「細胞」の形を顕微鏡で観察する検査で、患者の負担が少なく、特に粘膜や尿などの採取は繰り返し行えるため、病気の診断における初期段階の確認に有効だ。また、血液検査や画像検査などに比べ、細胞レベルで病変を評価し、疾患の種類や性質を正確に診断することが可能となる。

死亡率の減少に効果的とされる子宮頸がん検診のほか、子宮体がん、肺がん、乳がん、甲状腺がん、膀胱がんなどの診断に多く用いられている。

「細胞アート展」の『細胞診体験ワークショップ』に参加したり細胞アートの写真展を鑑賞したりして、細胞診や医療に興味を持ってみては。

■大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
住所:大阪府大阪市北区中之島5丁目3-51

日本臨床細胞学会URL:https://jscc.or.jp
細胞アートクルーズURL:https://saibouart.jp

(山本えり)

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