徳島新聞社とエアトラベル徳島は、閉校となった徳島県鳴門市の2つの小学校・幼稚園の施設を活用し、観光施設「tonaru(トナル)」を6月1日(土)にオープン。
旧瀬戸小学校・幼稚園を「tonaru SETO(トナル瀬戸)」、旧島田小学校・幼稚園を「tonaru SHIMADA(トナル島田)」とし、阿波おどりを観覧できる常設の円形シアターや、ウチノ海での釣り体験、オートサイトを備えたキャンプ場の運営を開始した。
四国の玄関口から徳島の魅力を
四国の玄関口である徳島県鳴門市は、空と海、穏やかさと荒々しさ、自然豊かで様々な表情を見せる。世界最大級の渦潮「鳴門の渦潮」や瀬戸内海国立公園などには多くの観光客が訪れ、2027年度には大鳴門橋に自転車道が開通するの見通しでサイクリング愛好家の増加も見込まれている。
徳島県と多くの歩みを共にしてきた、地元新聞社徳島新聞社は創刊80周年を迎えた。この節目にグループ会社のエアトラベル徳島とtonaru運営事業を開始。鳴門市の地域活性化、徳島県の観光振興に貢献していくという。
ここにしかない阿波おどり体験!
阿波おどりは400年の歴史を持つと言われ、徳島が世界に誇る伝統芸能だ。本場、徳島市では毎年8月12から15日までの間国内外から100万人の観光客が訪れる。
「tonaru SETO」では廃校となった旧瀬戸小学校・幼稚園の体育館を特別仕様の常設の円形シアターにし、阿波おどりの特徴のひとつである「輪踊り」を年間を通して楽しむことができる。オリジナル円形ステージが生み出す、踊り子と観衆の一体感、有名連による臨場感溢れる踊りはここでしか味わえない。
実施日は土日祝日、お盆期間で、1日2回公演。料金は大人2,200円、中学生以下1,100円、3歳未満は無料だ。定員各180人となっている。
tonaru SETO
「tonaru」は、建築家・増田友也氏が手掛けたかつての2つの学び舎からなり、再び人々の集う拠点を目指す。
「tonaru SETO」は、旧瀬戸小学校・幼稚園で格子状にデザインされた窓から自然の多くの光に包まれてカフェスペースとして穏やかな時を過ごすことができる。
また、TSURIBITO(つりびと)と連携し、釣りスポットウチノ海でのイカダ釣り体験も。釣り道具のレンタル、インストラクターによる釣り方の説明で、初めてでも楽しめる。希望に応じて、釣った魚をさばく体験も可能。実施日は、土日祝日、お盆期間に1日2回、大人9,900円、小学生以下6,600円、未就学児は無料で大人2人から申込可能だ。
tonaru SHIMADA
「tonaru SHIMADA」は、旧島田小学校・幼稚園で豊かな自然の中にある白い旧校舎と校舎を囲む山々、壮大に広がる空とのコントラストが映える。旧運動場には、オートサイトを中心に区画が整備され、温水の出る共同炊事場、清潔なシャワー室、トイレを完備し、快適なアウトドア体験ができる施設である。夜には星空を仰ぐキャンプ場として、思い出に残るひと時が過ごせる。
6月は土日、7月1日(月)〜19日(金)は金土日祝、7月20日(土)~8月31日(土)は毎日営業。9月以降の営業については別途ホームページで告知する。料金は、1区画1,100円~6,050円、別途人数に応じた利用料(大人1,100円/人、小人550円/人、等)が必要。
歴史的モダニズム建築
「tonaru SETO」の旧体育館、旧幼稚園舎、「tonaru SHIMADA」の旧校舎は、元京都大教授で建築家の増田友也氏の設計による歴史的モダニズム建築だ。壁一面に広がる格子状のガラス窓や、自然光を取り込むために設けられた吹き抜け、階段状に展開する空間構成や天窓など、特徴的な建築物は多くの建築家を魅了しているという。
その特徴を生かしたリノベーションを、地元の建築家らのグループWAKAMEと、建設業の亀井組が協働して完成させた。
この機会に「tonaru」で、ここにしかない体験を楽しんでみては。
■tonaru SETO
住所:徳島県鳴門市瀬戸町堂浦字地廻り参220-1
■tonaru SHIMADA
住所:徳島県鳴門市瀬戸町中島田字北田36
tonaru公式サイト:https://tonaru.jp
プロモーション動画:https://www.youtube.com/watch?v=Y6WXr_KZlt0
(西原愛華)