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大分高専が、修理した足踏みミシンをフィリピンに届けるためクラファンで支援募集

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大分工業高等専門学校(大分高専)の足踏みミシンボランティア活動が、クラウドファンディングサイトREADYFORにて、フィリピンに笑顔と足踏みミシンを届けるプロジェクトを実施している。

大分工業高等専門学校について


大分工業高等専門学校は、1963年に設立された国立の高等教育機関。機械工学科、電気電子工学科、情報工学科、都市・環境工学科の4つの学科と、2003年に設置された機械・環境システム工学専攻、電気電子情報工学専攻の2つの専攻科を有しており、これまで本科卒業生・専攻科修了生合わせて8,440名を輩出してきた。「地域共創テクノセンター」や、本校の技術振興会である「大分高専テクノフォーラム」をはじめとして地域との連携や地域産業への貢献という役割を担いながら、「人間性に溢れ国際感覚を備え、探求心、創造性、表現能力を有する技術者の養成」に取り組んでいる。

現地の人々の生活向上及び就労支援を目指す活動


大分高専では、2003年から、足踏みミシンボランティア活動をスタート。日本各地から寄せられた足踏みミシンを修理して、主に東南アジア諸国へ寄贈し、現地へ渡航して修理指導を行っている。

足踏みミシンは、電気を必要としないため、電気の供給が不安定な地域でもいつでも使用できるというメリットがある。足踏みミシンによって収入が増え、学校や病院に行けるようになるなど、現地の人々の生活向上及び就労支援を目的としている。

現地の人々の生活を助けることはもちろんだが、学生が実際に現地へ渡航して現地の人々の生活状況を体験することは、学生自身の刺激となる。大分高専は、ボランティア活動や外国語学習への意欲向上など、学校では経験できないことが学生に与える影響は大きいと感じているという。

これまで約360台を東南アジアの4カ国へ寄贈

足踏みミシンボランティアでは現在、2年生~5年生の31人が活動しており、毎週木曜日の放課後に部室に集まって足踏みミシンの修理活動を行っている。2003年~2024年の21年間に約550台を修理し、そのうち約360台を東南アジアの4カ国へ寄贈した。

これまでに参加した学生は延べ128名。この活動は広く称賛されており、これまでに社会貢献者表彰や第20回西日本財団アジア貢献賞、国際交流基金地球市民賞など、様々な団体から表彰されている。

物価高や燃料費高騰で輸送・渡航費用の負担増

評価も高い足踏みミシンボランティア活動だが、コロナ禍で海外渡航ができなくなり、4年間は足踏みミシンの修理だけを行ってきた。そしてコロナ禍が明け、海外渡航を再開するも、物価高や燃料費高騰などで輸送費用や渡航費用の負担が大きくなり、部員が自らの費用で海外に渡航することが非常に困難になっているそうだ。昨年9月のフィリピンへの渡航費用は、1人あたり20万円を超えたという。

学生たちは、海外渡航に参加するため、アルバイトに励んだり節約したりすることで渡航費用をなんとか調達している。さらに、一度に海外へ運ぶ足踏みミシンの台数は約60台で、大分高専から目的地の国まで輸送するのに車や船など様々な乗り物を使うため、費用は約80万円にもなる。

そこで、5月20日(月)よりクラウドファンディングをスタート。集めた資金は、主に足踏みミシンの輸送費用、教職員と学生の渡航費用に使用される。

リターンには、感謝の手紙と校内での活動見学を用意。募集期間は7月18日(木)までだ。

この機会に、フィリピンに笑顔と足踏みミシンを届ける大分高専の足踏みミシンボランティア活動を応援してみては。

READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:大分高専 フィリピンに笑顔と足踏みミシンを!

■大分工業高等専門学校
住所:大分県大分市大字牧1666番地
URL:http://www.oita-ct.ac.jp

(佐藤ゆり)

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