昨年、地域念願の復活を遂げた「草間もも直売まつり」が7月21日(日)に、土橋交流センターにて開催される。
数量限定特別価格にて、桃の直売を実施
「草間もも直売まつり」では、同市の名産である「赤い桃」の試食や生産者による数量限定特別価格での桃の直売が行われる。また、桃以外にも地元野菜の直売、地元特産のおこわ、焼きそば、焼き鳥などの出店やステージイベントがあり、新見の夏を彩る。
開催日時は、7月21日(日)8:45~14:00(販売開始は9:00~)。場所は、土橋交流センターにて。桃直売は、新見産白鳳、浅間白桃(今回は2Kg箱のみの販売)。売り切れ次第終了となる。少雨決行。荒天時は中止となることがある。
岡山県内唯一の「二桃流」の産地
新見市は、岡山県内唯一の「二桃流(にとうりゅう)」の産地。岡山県では、袋かけにより太陽の光を遮り果皮・果肉ともに白く仕上げた「岡山白桃」が普通だが、新見市では「岡山白桃」に加え、日光を当て赤く仕上げた「赤い桃」も栽培している。また、カルスト台地では水はけもよく甘みの強い桃ができるそう。昭和36年頃から栽培を始めた歴史ある桃の産地となっている。
JA晴れの国岡山阿新桃部会は、新見市草間地域及び豊永地域を拠点としたカルスト台地で桃づくりをおこなう。
地域内には石灰岩(カレンフェルト)がいたるところに散見される。桃の他にもぶどうや大根、トマトなど様々な農作物が栽培され、近隣の直売所で販売されている。
袋をかけず赤く仕上げる
新見市の桃づくりは、桃の花が咲く4月初め、桃畑が一面桃色に染まる中「人工授粉」を行う。桃の中には花粉を持たない品種があり、花粉を持つ別の品種の樹から採取した花粉を、こうして人工的に受粉することで、安定して桃をならせることができるという。
すべての花が桃の実になると、樹には大量の果実がつく。一見、たくさん収穫できてよさそうだが、そうすると栄養や水分が分散し、果実一つ一つが小さくなってしまうそう。そこで、必要な数だけ残して、不要な果実は小さいうちに落とす「摘果」という作業を行う。
桃は日光に当たると赤く色づく特徴をもつ。袋をかけず赤く仕上げる桃が新見市の特徴だ。白く仕上げたい「おかやま夢白桃」や、袋をかけることで品質が良くなる品種には袋かけを行う。袋をかけた後は、甘みを蓄えながら果実が大きくなるのを待つばかりだ。
近くの人は、新見市の夏を彩る「草間もも直売まつり」へ、参加してみては。
■土橋交流センター
住所:岡山県新見市土橋928
岡山県新見市就農情報チャンネル(YouTube):https://www.youtube.com/@user-me3lu3ng4w
(江崎貴子)