埼玉ハンノウ大学は、埼玉県飯能市と協働で、地域資源である森と関わる人の創出を目指した情報プラットフォーム「はんのう森林プラットフォーム」を昨年立ち上げた。そのなかで、持続可能な森林活用を様々な視点で生み出すことを目的とした「はんのう森林みらい塾」を開校。「はんのう森林みらい塾」第2期となる塾生の申込受付を、7月29日(月)より開始する。
飯能市について
飯能市は、埼玉県の南西部に位置する人口8万人ほどの都市。西武池袋線や圏央道などの交通の便に恵まれ、都心からもわずか50分ほどでありながら、中心市街地から徒歩圏内には、清流が美しい飯能河原や、天覧山などの自然に恵まれている。そして、市の75%を森林が占めていることから、森林と人とのより豊かな関係を築きつつ、自然と都市機能とが調和するまちの創造を目指し、「森林文化都市」を宣言している。
飯能市はこの貴重な地域資源である森林の魅力を高めるとともに、これまでの歴史のなかで築かれてきた人と森林との絆を深め、多くの人が森林の恵みをともに享受できるような暮らしや、将来にわたり健全な森林が継承されることを目指している。
林業家の担い手不足の問題
飯能市は、「江戸(東京)の西の川からくる木材」としてその名が付いたといわれる「西川材」を地域の名産品として、古くより発展してきた。しかし、次世代の担い手不足などの問題から、地域の森林整備や林業技術の継承に大きな課題を抱えている。
「はんのう森林プラットフォーム」はこれらの課題を解決するため、西川林業に携わる林業家や企業をサポートし、持続可能な新しい枠組みを構築するためのプロジェクトとして、2023年8月に誕生。
森林の適切な経営管理が持続的かつ自立的に行われるとともに、そこで生産される木材・森林資源を地域として活かしきることを目指した、官民連携の取り組みだ。
新しいかたちの森林人材育成講座
「はんのう森林プラットフォーム」は、江戸時代から現在に至るまで、飯能のまちづくりを支えてきた飯能の森林を次世代へ、さらに有益なかたちで繋げるプロジェクトを担う、新たな人材を求めている。
年代にとらわれず、これから林業家をめざす人向けに「はんのう森林みらい塾」を開講し、第1期となる2023年度は、「森ってなんだろう」「林業ってなんだろう」など、知っているようで知らなかった森や自然やその大切さをまず「知る」ところから始める体験型講座を実施した。
将来的な西川林業の担い手発掘と、飯能への移住促進を図るため、市外・県外から広く参加者を募り、15名枠に全国から74名もの応募があった。
「はんのう森林みらい塾」は、森林に関わる様々な分野で活躍する“先輩たち”を講師に招き、フィールドワーク、レクチャー、トークセッションなどを通じて森林との関わり方を考える森林体験起業塾。森林・林業の3K(きつい・汚い・危険)のイメージを払拭し、カッコいい(K)・可能性あふれる(K)・子どもたち(K)がなりたい職業として、森林・林業の新しい魅力を考える機会となる。
2024年度は、9~11月の週末2日間×3セッションの延べ6日間の日程で実施。コースは、西川林業や周辺産業に関わる地元企業・団体・個人の協力を得て、2つのコースを開講する。
講義およびフィールドワーク、参加者同士の交流を通じて、森林と関わる働き方や新規事業の可能性を模索する初心者向けの「森林を体験する」コースと、参加者自身の将来構想や目標を現実に繋げる経験者向けの「森林で起業する」コースが用意されている。
「森林で起業する」コースは、実際に起業アイデアを持っている人限定のコースで、1期修了生も応募が可能。コースはどちらか1つのコースのみ受講できる。自身の経験値や志望動機によって参加コースを選ぼう。
各コースの詳細は、「はんのう森林みらい塾2024」詳細ページで確認を。
「はんのう森林みらい塾」募集要項
「はんのう森林みらい塾」第2期の応募期間は、7月29日(月)〜8月25日(日)。先着順ではないが、応募者多数の場合は選考となり、受付期間が短縮される場合がある。
講座開催日は、9月21日(土)・22日(日)、10月12日(土)・13日(日)、11月23日(土)・24日(日)の計6日間。
募集人数は各コース10名。参加条件は、18歳以上で全講座日程に参加できる人。参加費は一般が18,000円(税込)、学生が12,000円(税込)。参加費には、昼食6回分・保険・施設利用費等が含まれている。
申込は、「はんのう森林みらい塾2024」詳細ページに掲載されている専用フォームより受け付けている。
新しい森林ビジネスについて考える「はんのう森林みらい塾」に注目だ。
はんのう森林みらい塾2024詳細:https://forestplatform.net/future
はんのう森林プラットフォーム公式サイト:https://forestplatform.net
(yukari)