田幸地区町内会連合会は、広島三次ワイナリーと連携したワイナリーとぶどう園をめぐるツアー「ワインツーリズム田幸」を、9月7日(土)・28日(土)に開催する。
開園60周年を迎える「上井田ぶどう園」
1960年代に稲からの転作作物として始まった田幸上井田地区のぶどう生産は、今や市内のみならず広島県、さらに日本を代表するワイン生産の根幹を担っている。先駆けとなった、三次市内初の「ぶどう生産団地」として誕生した「上井田ぶどう園」は、開園当初5ヘクタールであった栽培面積を9ヘクタールまで拡大し、ピオーネやシャインマスカットなど多品種を栽培。今年で開園60周年を迎える。
「上井田ぶどう園」は、近年、生産農家は8戸から4戸へと減少したが、現在は若手生産者が中心となり、ワイン用のぶどう栽培にも尽力。上井田地区で作られた「マスカットベリーA」は、苺やわたがし、パイナップルのように芳醇で甘い香りの「フラネオール」という成分が豊富に含まれ、ワイン原料として高く評価されている。
また上井田地区のぶどうは食べるぶどうとしての美味しさもさることながら、ワイン製造に適した芳醇な香りも特徴のひとつとされ、今年で開業30周年を迎える「広島三次ワイナリー」の重要な供給元にもなっている。
ワイナリー見学やテイスティングもできる
そんな背景から開催される「ワインツーリズム田幸」は、国内外から高い評価を受ける広島三次ワイナリー見学やテイスティング、ぶどう園や梨園の見学と、上井田地区の食文化と買い物を気軽に楽しむことができるバスツアー。
開催日程は、9月7日(土)・28日(土)。 時間は10:50~17:0で、場所はJR三次駅よりバスにて送迎する。ツアーエリアは田幸地区。
旅行代金は13,500円で、広島~三次間の交通費含まれない。募集人数は16名、最少催行人数15名。参加対象は20歳以上だ。
ツアーの申込みは「たび館三次」にて。なお、内容には変更が生じる場合がある。
G7広島サミットでも取り上げられる
1994年の開業以来、広島三次ワイナリーは、地域の豊かな自然と伝統を生かし、質の高いワインを生産。2013年に新たな醸造長が就任したことを契機に、さらなる品質の改善のために地元のぶどう生産者との連携を強化している。
重要な供給元である上井田ぶどう園は、急な斜面や粘土層の土壌という不利な条件でも、しっかりと根を張るぶどうの木を育てている。すぐれた品質と独自の環境下で育まれたぶどうでつくるワインは、「テロワール」の称号を冠するにふさわしいもの。実際、三次ワインはG7広島サミットでも取り上げられ、そのすぐれた品質がさらに認知された。
三次市の東部に位置する田幸地区
田幸地区は三次市の東部に位置する、人口約1,300人の地域。この地区は美波羅川と馬洗川流域の肥沃な土地にあり、農業や畜産業が盛ん。特に豆類や野菜類、ぶどうの生産が重要な産業となっている。
「ワインツーリズム田幸」に参加し、田幸地区の豊かな自然と歴史、そして美味しいぶどうとワインの魅力を堪能してみては。
■たび館三次
住所:広島県三次市十日市中二丁目3番36号
営業時間:月~金曜日9:00~18:00(祝日祭を除く)
(江崎貴子)