京都祇園に本店を構える井筒八ッ橋本舗は、京の夏の風物詩五山の送り火限定の「生八ッ橋入り三笠」を期間限定で発売中だ。
京の夏の風物詩五山の送り火について
夏の夜空に点火され、くっきりと浮かび上がる五山の送り火は祇園祭と共に京都の夏を彩る風物詩。
この送り火は東山如意ヶ嶽の「大文字」が有名だが、その他にも、金閣寺付近の大北山の「左大文字」や、松ヶ崎西山と東山の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、上嵯峨仙翁寺山の「鳥居形」があり、8月16日(金)の夜に点火される。
五山の送り火限定商品を発売
この度、井筒八ッ橋本舗は、五山の送り火に合わせ、生八ッ橋を挟んだ井筒オリジナルの「五山の送り火三笠」と、人気のニッキと宇治抹茶の生八ッ橋でつぶあんを包んだ「五山の送り火夕子」を発売。
井筒八ッ橋本舗直営店や京都駅、京都市内観光地、高島屋京都店、JR京都伊勢丹、公式オンラインショップなどにて期間限定で発売をスタートした。
五山の送り火の焼印をあしらった限定商品
第24回全国菓子大博覧会茶道家元賞受賞の「生八ッ橋入り井筒の三笠」は、丁寧に炊き上げた餡と井筒伝統の生八ッ橋を、ふっくらとした生地で包んだ京都らしい三笠。北海道産小豆を使用し、さらに美味しくなった小倉餡の中に、ほのかに香るニッキの生八ッ橋を包み、上品な味に仕上げている。
五山の送り火限定で発売している「五山の送り火三笠」1,188円(税込)は、そんな「生八ッ橋入り井筒の三笠」に、京都の夜空に浮かび上がる五山の送り火の焼印をあしらった一品となっている。
お土産にも最適な「五山の送り火夕子」
「生八ッ橋夕子」は、水上 勉の代表作「五番町夕霧楼」の主人公・夕子に因んで名付けられた叙情銘菓。もっちりとした「生八ッ橋」としっとりとした「つぶあん」がよく合う、京都ゆかりのおみやげとなっている。
「五山の送り火夕子」648円(税込)は「生八ッ橋夕子」シリーズの中でも不動の人気を誇るニッキと宇治抹茶の味を詰め合わせた一品。
夏の夜空を煌めく美しい炎が彩る五山の送り火パッケージに仕上げており、五山の送り火の見学記念や京の夏の思い出に、また、家族や親戚、友人へのお土産としてもおすすめだ。
いずれの商品も8月1日(木)〜17日(土)の期間販売。井筒八ッ橋本舗公式オンラインショップのみ、7月20日(土)〜8月10日(土)の期間販売となる。
井筒八ッ橋本舗の歴史
文化二年初代津田佐兵衞が業を起こし、そこから井筒八ッ橋本舗の歴史がスタート。
代表銘菓「井筒八ッ橋」は、箏曲八橋流(そうきょくやつはしりゅう)の創始者・八橋検校(やつはしけんぎょう)に由来している。
江戸時代、京都で作曲の日々を送っていた検校。常に物を大切にする検校は、特にお米を大切にしており、飯びつを洗うときに残るわずかな米のことが気になっていたという。
ある朝、検校は日頃世話になっている井筒茶店の主人「岸の治郎三」が、飯びつや桶を洗っているのに気付き、残った米を捨ててしまうのはもったいないと諭し、小米、砕米、そしてその残りの米に、蜜と桂皮末を加えて、堅焼煎餅を作ることを伝授。これが、京の堅焼煎餅の起こりと伝えられている。
その後、八橋検校は、貞享二年(1685年)その生涯を閉じた。井筒茶店も含め祇園の茶店中で検校を偲び、琴の形に仕上げた堅焼煎餅を「八ッ橋」と名付け売り出したところ、それが大流行したと伝えられている。
期間限定で楽しめる「五山の送り火三笠」と「五山の送り火夕子」を、チェックしてみて。
■井筒八ッ橋本舗
住所:京都府京都市東山区川端通四条上る常盤町178
井筒八ッ橋本舗公式サイト:https://www.yatsuhashi.co.jp
井筒八ッ橋本舗公式Instagram:https://www.instagram.com/izutsu_yatsuhashi
(丸本チャ子)