日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、福島県旧飯野町(福島市)を写真とともに紹介する。
Vol.278/福島県旧飯野町(福島市)
昨日、二本松市の岳温泉を訪れたときは雨が降り始めたが、そのあとも土砂降りで、雨に降られながら移動した。夜も土砂降りだった。6月下旬で、梅雨の季節なのだからそういう日もあって当然である。そして、今日は朝7時過ぎに出発した。雨は止んでいて、空が明るい。よかった。最近は天気予報が当てにならないから。
さて。今日最初にやって来たのは、福島市の旧飯野町。UFOの目撃情報が多いことで有名で、UFOの資料館もある。芸能人も取材で訪れているそうだ。ただ、気になりはするけれど、開館前ということで訪れるのをやめて、「花やしき公園」に伺うと、今の時期は閉まっていた。春限定で開かれているとのことだった。入口で地元のお母さんに教えてもらった。
というわけで、旧飯野町のまちなかを散策することにした。
まだ、昨日の雨で川は茶色く濁っていたものの、町並みには朝日が当たり、統一感ある雰囲気が広がっていた。赤い屋根の大きな家屋もあれば、石積みと土塀でつくられた昔ながらの蔵のような建物も。さらに、移動中には交通安全の看板に、「ゆっくり走ろう UFOの里」という文字を見つけた。ゆっくり走ろう、はよく見かける言葉でも、UFOの里、と自分たちで謳えるって信ぴょう性も上がるしすごいなあと、驚いたのだった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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