ゲーム・メタバース事業を手掛けるモンドリアンがFortnite(フォートナイト)上に制作したメタバース美術館「COCO WARP」にて、8月1日(木)より、オペラが上演されている。
また、デジタルアートをテーマにした企画展「co(u)ntinuum 」も同時開催中だ。
アート鑑賞体験を追求したFortnite上の「COCO WARP」
Fortniteには、グラフィックの美しさに定評があるという側面がある。
そこでモンドリアンは、美術館との相性がいいのではないかと考え、GARDEが制作して独自のメタバースプラットフォーム上に公開したメタバース美術館「COCO WARP」のデータを、Fortnite向けに活用・リバイブすることで、同ゲーム上に「COCO WARP」を誕生させた。
このFortnite上の「COCO WARP」は、アートを楽しむことに特化した美術館のマップで、戦闘要素やゲーム要素はない。Fortniteにおいて空間や空間内のクリエイティブ自体を楽しむという新領域に挑戦し、公開後も色々なアートの展示企画を行ってきた。
プロの歌声をこだわりの環境で収録
そんな同ゲーム上の「COCO WARP」において、リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ『神々の黄昏』より『ブリュンヒルデの自己犠牲』を上演している。
同ゲーム内でオペラを楽しめるマップはなく、モンドリアンは、これまでにない新たな挑戦だからこそ、プロのオペラ歌手の美しく迫力ある歌声をこだわりの環境で収録したいと考えた。
そして、プロオペラ歌手・武井涼子さん、声楽分野の共演ピアニスト・田中健さんを迎え、空間の反響をそのまま再現できる教会の舞台で上演したオペラを高性能マイクで収録。Fortnite内で、ホールにいるかのような臨場感あふれるオペラを楽しめるコンテンツが完成した。
今回上演されているオペラは、全体で約15時間に及ぶオペラの最後の場面。戦乙女ワルキューレの長であったブリュンヒルデが人界に落とされ、人として生きる中で愛する人を失い、その後を追うために馬に乗ったまま炎に身を投げる、非常に重要なシーンだ。
Fortnite上でオペラを上演する意義
オペラは、劇場に足を運ぶにはハードルが高いという意見もある。
しかし、普段遊んでいる同ゲーム上でオペラが上演されていれば、世界中のユーザー、特に子どもたちが、気軽に立ち寄ってオペラへの興味を持つきっかけを創出することができ、オペラの文化を未来に繋ぐ一助になる可能性を感じていると、同社は考えている。
Fortniteは現在、メタバースゲームのプラットフォームから、エンターテインメントプラットフォームに進化しつつある。同社は、その先には総合メタバースプラットフォームへの進化があると考えており、今後、メタバースゲームの既存の枠にとらわれない新しい挑戦を続けることで、その可能性を広げ、企業・自治体の課題を解決するとともに、よりユーザーが楽しめる企画を提供していきたいとしている。
企画展「co(u)ntinuum 」を同時開催
メタバースバーチャル美術館「COCO WARP」では、ゲストキュレーターに宇髙健太郎さんを迎え、「数に依拠し、計算によって成立するデジタルアート」をテーマにした第二回企画展「co(u)ntinuum 」を開催中だ。
このたび、この企画展を、Fortnite上の「COCO WARP」でも同時開催している。
メタバース美術館「COCO WARP」について
メタバース美術館「COCO WARP」は、3030年の未来を体感することを大きなテーマにした、メタバース上のバーチャル美術館ウェブサイトだ。
5室の展示室のほか、デジタルサウンドルーム、マインドフルネスルーム、多目的ホール、カフェを併設。展示されたアートの鑑賞はもちろん、時の移ろい、太陽・雲・木陰の動き、木々のそよぎ、水面の揺らぎなどを体験でき、自宅からでも没入感のある美術館体験を楽しむことができる。
なお、展示されている作品はECサイト上で購入することができるようになる予定だ。
Fortnite上の「COCO WARP」で新体験をしてみては。
■‟COCO WARP” ART MUSEAM
マップコード:9777-9173-2967
マップURL:https://www.fortnite.com/@mondrian/9777-9173-2967
メタバース美術館「COCO WARP」URL:https://www.cocowarp.com
※上演される作品は、Epic Games, Inc. によってスポンサー、承認、または管理されているものではなく、独立して制作されたフォートナイトクリエイティブのコンテンツ
(Higuchi)