egumicultureは、宮崎市の老舗「ミカエル堂」の「ジャリパン」復活プロジェクトとして、7月9日(火)~8月15日(木)の期間、CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中。開始2週間で目標金額の100万円を達成し、ネクストゴールとして150万円を掲げて挑戦している。
宮崎市の老舗「ミカエル堂」
「ミカエル堂」は、宮崎県宮崎市にある、1927年創業のパン屋。100年近い歴史を持つ老舗で、店主の都成五男さんの祖父から3代で受け継がれてきた。
お店の代表的な商品「ジャリパン」は、地元で愛され続けている代表的な商品で、学校給食や地元スーパーへの卸売を中心に事業を展開。しかし、設備の老朽化やコロナ禍による売上の減少により、2023年3月に休業した。
宮崎で育った人にとって「ミカエル堂」と「ジャリパン」の存在は非常に大きく、閉店の話はSNSで出回り、惜しむ声もたくさんあったという。都成さんは、多くの人に愛されてきた「ミカエル堂」と「ジャリパン」を残したいという想いで後継者を探した。
異業種から強い使命感で事業承継
事業承継に名乗りを挙げたのは、egumiculture代表の大津伸詠さん。大津さんは、宮崎市で生まれ育ち、約20年間東京で生活してきた。2016年から会社を立ち上げ、デジタルマーケティングに関わる受託制作業を行っている。
パンの製造販売は未経験で、全くの異業種。しかし、昨年春に「ミカエル堂」が承継者を探していることを知り、学生時代に「ジャリパン」を購入していた思い出が蘇ったそうだ。そして、実際に「ミカエル堂」の店主である都成さん夫妻に会って話を聞くにつれ、自分にしかできないかもしれないと強い使命感を持ち、今回の事業承継に至ったという。
ミカエル堂の展望
2024年秋には、宮崎市に「ミカエル堂」の新店舗を開業し、店舗および移動販売を中心に展開していく。
新店舗では、承継した正統派の「ジャリパン」をはじめ、新しいフレーバーや変わり種のコッペパン生地でのバリエーション展開を予定している。
また、地域に根差した経営を続けてきた「ミカエル堂」の精神を受け継ぎ、宮崎の地域コミュニティとの絆を強化し、地域経済の活性化にも貢献することを目指していく。さらに、「ミカエル堂」「ジャリパン」を通じて、全国へ宮崎の魅力発信を行っていくという。
「ミカエル堂」店主の都成さんは、「ジャリパン」の品質管理を支援する顧問として、「ミカエル堂」の新たな章においてもその専門知識で支えていく。
復活に向けた挑戦
事業の承継においては、引き継ぎ後の製造規模やタイミングなどの問題もあり、場所も設備もゼロからのスタートとなる。そのために、新店舗で使う製造機械の資金調達を目的としてクラウドファンディングを実施することとなった。
プロジェクトのリターンには、ジャリパン引換券や、オープン前のジャリパン試食イベント参加券、オリジナルグッズが用意されている。
7月9日(火)から実施中の同プロジェクトでは、7月22日(月)に目標金額100万円を達成。地元メディアでの取り上げなどにより、宮崎市内での認知度が広がったそうだ。プロジェクト終了日の8月15日(木)まで、ネクストゴールの150万円に向け、引き続き支援を募っている。
宮崎で愛され続けてきた「ミカエル堂」の「ジャリパン」復活プロジェクトをチェックして、思い出の味を未来へ繋ぐ支援をしてみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:思い出の味を未来へ繋ぐ。宮崎市の老舗「ミカエル堂」ジャリパン復活プロジェクト!
(西原愛華)