東日本大震災により甚大な被害があった宮城県石巻市雄勝町で、地方創生や持続可能な自然再生に官民連携で取り組んでいるMORIUMIUS FARM(モリウミアスファーム)は、ワイン農園を一緒に育む仲間としての第2章「農園主」の募集を、9月1日(日)から開始した。
MORIUMIUS FARMについて
MORIUMIUS FARMは、津波被害のあった雄勝町とこどもの未来のための自然再生を目的に、2023年に設立された。
雄勝町の元中心部を、住民の意向により花や緑で再生させた雄勝ガーデンパークの活動の一環として、多くの関係人口を育むため、官民連携で活動を続けている。
リジェネラティブ農業を通じて生物多様性溢れる環境を取り戻し、食糧とエネルギーの自給自足が可能となるサステナブルな地域社会モデルを目指している。
2023年5月に「農業と町づくり」をテーマに募ったクラウドファンディングでは、目標額を超えて約465万円の支援を集めた。
また2023年12月には、雄勝町の土地や自然の再生を一緒に見守る仲間としての、第1章「農園主」を募集。197名の人々から約875万円の支援を得た。
今年6月には、総勢467名で、ぶどう苗木約1300本の植樹をMORIUMIUS FARMで行った。5年後には、MORIUMIUS FARMの土地で自社栽培したぶどうの収穫や醸造を目指している。
こどもも大人も学べる「複合体験施設」を目指して
今回MORIUMIUS FARMは、海辺の様々な活動やそれに関わる人や地域を整備するプロジェクト「渚の交番プロジェクト」から支援を受けた。
この支援により、2025年秋を目処に「海と食の学び体験と食品加工・醸造施設」の建設を決定。この施設は、食や自然に関わる様々な体験を通して、自然と暮らしが循環していることを実感し、自然をより身近に感じてもらうことを目的に建設される。
ワイン醸造に関わるものは全て自己資金で調達していく必要があり、その金額は約4千万円と想定とされている。今回の第2章「農園主」の募集は、そのためのものである。
「OGATSU SHIZUKU TEAM」を発足
また今回、ぶどう栽培からワイン醸造までを学び、体験できる農園主を対象としたコミュニティ「OGATSU SHIZUKU TEAM」が新たに発足された。
「OGATSU SHIZUKU TEAM」の対象者は「農園主」で、既存の農園主も参加できる。
「OGATSU SHIZUKU TEAM」では、ぶどうの栽培からワイン醸造までの一連の作業を体験し、ファーム設立の背景や目的を学び、MORIUMIUS FARMの一員として長く場を育み一緒に創り上げることができる。
活動内容は、ぶどう栽培からワイン醸造に関する学びのパートを、オンラインと現地で実施。また、予約制で、ぶどう栽培・収穫から瓶詰めやラベル貼りなどの醸造を体験することができる。
年間スケジュールは、9~10月に山形県でぶどうを収穫、11月にMORIUMIUS FARMにて腐葉土づくりと、通気浸透水脈による大地の再生、12月に宮城県でワインの瓶詰め・ラベル貼り。
2025年1月にMORIUMIUS FARMにてぶどうの枝の剪定と、宮城県にて瓶詰め・ラベル貼り、2025年2月にMORIUMIUS FARMにて通気浸透水脈による大地の再生と、宮城県にて瓶詰め・ラベル貼り。
2025年3月にMORIUMIUS FARMにてレイズドベッド・プランターづくりと、野菜・ハーブの種まき、2025年4~5月にMORIUMIUS FARMにて植樹を行う。
なお、活動内容は一部が変更、有料となる場合がある。
第2章「農園主」募集の概要
第2章「農園主」への応募金額は一口5万円で、期間は5年間。9月1日(日)〜10月31日(木)が応募期間となっている。
特典として、ぶどう畑の区画に1人分の名前を記載・掲示。
また、「OGATSU SHIZUKU TEAM」の活動に参加することができる。
さらに、オリジナルワインが毎年1本、5年間届く。オリジナルワインは、山形県のぶどうを宮城県のワイナリー「アルフィオーレ」で醸造したもので、最後の年は、MORIUMIUS FARMの初出荷ワインが届けられる予定だ。
加えて、年1回、雄勝の美味しい海の幸が堪能できる東京の「レストランモリウミアス」への招待や、年1回東京で実施されるワインの試飲・進捗報告などが行われる「農園主」のギャザリング参加の特典が用意されている。
「農園主」の申し込みは、MORIUMIUS FARMホームページで受け付けている。
雄勝町の未来を育む新たな仲間として、「農園主」に応募してみては。
MORIUMIUS FARM ホームページ: https://moriumiuslearning.com/
(yukari)