全国の中学校・高校にて、“福島の復興”をテーマに復興庁職員による出前授業を実施。秋田県立秋田高等学校を皮切りに、9月24日(火)から順次、2025年3月までに13県14校での出前授業が予定されている。
復興庁職員を派遣する出前授業
復興庁では令和4年度より、全国各地の中学・高等学校へ復興庁職員を派遣する出前授業を実施。
東日本大震災が起きた2011年3月11日。出前授業を受ける生徒たちは、震災の記憶がほとんどないに等しく、「こんなことがあったんだよ」と両親から聞いたり、防災教育を通して震災を理解してきた世代だ。
昨年度は、北海道・岩手・茨城・新潟・京都・島根・高知・鹿児島の8つの中学・高等学校で出前授業を行い、「東日本大震災について」「原子力災害からの復興」「原子力発電所の廃炉に向けた取組」「風評の影響について」といった内容で、座学とグループワークを取り入れ、生徒たちと一緒に福島の未来を考えた。
今年度は、13県14校で出前授業
そして、「福島の復興はどれくらい進んでいるのか」「震災を風化させないためにはどうすべきか?」「どうしたら風評の影響を払しょくできるのか?」など、“福島の復興”をテーマに、より多くの中高生に復興の取り組みについて理解を深めてもらうべく、今年度も出前授業の実施が決定。
今年度は、13県14校に拡大し、9月から順次、来年3月まで出前授業を実施する予定となっている。
出前授業が行われるのは、北海道の札幌市立柏中学校、秋田県の秋田県立秋田高等学校、千葉県の君津市立周西中学校、東京都の板橋区立志村第一中学校、福井県のあわら市芦原中学校、山梨県の山梨学院高等学校、甲府市立甲府商業高等学校、長野県の長野日本大学高等学校、三重県の四日市市立富洲原中学校、大阪府の大阪教育大学附属平野中学校、岡山県の玉野市立玉野商工高等学校、徳島県の徳島県立吉野川高等学校、香川県の大手前高松高等学校、熊本県の熊本県立東稜高等学校だ。
復興庁職員と一緒に福島の復興について考えよう
今年度の出前授業の内容は、「東日本大震災の概要」「復興の現状」「残された復興の課題」「復興の伝承」等を学ぶ復興庁職員による講義と、生徒同士でのグループワーク・発表。復興庁の職員が生徒たちと直接対話しながら座学とグループワークを行い、一緒に福島の復興を考える。
出前授業については、復興庁のHPをチェック。復興庁職員による出前授業に注目だ。
復興庁 出前授業:https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/fukkou_demae_school
※授業内容や開催日程は変更になる場合がある
(佐藤ゆり)