北海道岩見沢市のイザナが手がける笹活(ささかつ)シリーズ「ササチャ」が、「2024年度グッドデザイン賞」を受賞。岩見沢市では、2009年度「岩見沢複合駅舎」に続き、15年ぶり2例目の受賞となった。
北海道産クマイザサより抽出した原液を使用
イザナは、計6社からなるホールディングカンパニーで、建築関連事業を軸として福祉、飲食など多角的なビジネスを展開中。創業から21年、地元北海道を舞台にワクワク・ドキドキできる会社経営を継続している。
イザナは、いつもの生活に新習慣をプラスする「笹活(ささかつ)」を提案している、笹活シリーズ「ササチャ」1本250円/30本7,250円を販売。「ササチャ」は、北海道産クマイザサより抽出した原液を使用し、アラビノースとキシロースを配合したイザナオリジナルのノンカフェイン飲料だ。
腸内環境の向上に役立つ
強い抗酸化作用を持つクマイザサは、古来より生薬としても使われており、腸活をサポートする成分である食物繊維のアラビノースとキシロースが含まれている。
両成分は、腸内細菌をコントロールしてスムーズな消化活動を促進。腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を助けるため便通の改善につながり、血糖値の急激な上昇を抑えてくれるなど、間接的に腸内環境の向上に役立つと言われている。
北海道感満載のパッケージデザイン
笹活「ササチャ」は、地域貢献と地域活性化も販売目的のひとつであり、デザインには北海道発の商品であることを強調するため、アイキャッチのイラストには北海道と生命力の象徴であるヒグマを採用した。
全体的には、老若男女を問わずなるべく多くの人に手に取ってもらえるよう、目に留まりやすいネオンカラー(蛍光色)で仕上げている。グリーンはクマイ笹と北海道の大自然をイメージして、イエローのアクセントは竹からの着想。店の陳列棚に瑞々しい竹筒が並んでいる様子を想像できたことから、今回のデザインが決定した。
また容器は、地球環境にやさしく酸化防止力が高いという点から、紙製容器のカートカンを採用している。
非合理的な面白さがある作品
グッドデザイン賞審査委員は、「一見すれば、非常にコミュニケーションが複雑で伝えたいことがシンプルに伝わっているかは謎である。オーバーコミュニケーションとも言えなくないのではあるが、“クマイ笹”や“笹活”という聞きなれない商品の特性上、分かりやすいから購買にいたるかと言えばまた別の問題である。
敢えて、伝わるか伝わらないかの判断を超えて“言いたいことを全部言っている”スタンスにある種の滑稽さと共感を覚える。なんとなく面白くて手を出してみたユーザーが、気が付けばハマっていたなんて状況も起こりえるかもしれない。合理的な効果効能を超えたところにコミュニケーションの本質がありえることを感じさせる作品である」とコメントしている。
「2024年度グッドデザイン賞」を受賞した、腸内環境の向上に役立つ笹活シリーズ「ササチャ」を味わってみては。
2024年度グッドデザイン賞受賞作品掲載URL:https://www.g-mark.org/gallery/winners/23605?years=2024
イザナURL:https://izana-ezo.jp
(山本えり)