リンクスは、11月1日(金)より、つくば駅とつくばセンターバスターミナル間において、視覚障がい者向けのナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」を導入する。
「shikAI」を用いて、鉄道の駅構内と自治体が管理するバスターミナルの道順を公共交通機関が相互に連携して案内する取り組みとしては、全国初となる。
移動ルートを音声で案内する「shikAI」
「shikAI」は、点字ブロック上またはその付近に設置されたQRコードを、専用アプリで起動したスマートフォンのカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの移動ルートを導き出し、音声で進む方向や距離を伝えて案内するシステムだ。
利用するにはまず、iOS14.0以降に対応するiPhoneでApp Storeにて「shikAI」を無料ダウンロード(通信料はユーザー負担)。アプリを起動し、アカウント作成画面にて、視覚障がいの有無などの情報を入力する。
メインメニューでナビゲーションを選択し、QRコードを読み込むと、目的地選択画面が表示されるので、目的地のカテゴリ、目的地を順に選択。目的地を選択すると画面がナビゲーションメニューに戻り、音声ガイドが開始される。
ガイドに従い点字ブロックに沿って移動し、移動先のQRコードを読み込むと、次の移動先への音声ガイドが始まり、目的地までナビゲートしてくれる。
なお、Androidには対応していない。
つくば駅とつくばセンターバスターミナル間に導入
リンクスは、筑波技術大学の協力のもと、2023年5~6月につくば駅およびつくばセンターバスターミナルにて実証実験を実施。その結果、安全性や利便性等の検証ができたため、つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道とつくばセンターバスターミナルを管理するつくば市が本格導入を決定した。
サービス対応場所は、つくば駅のホーム、コンコース、A3出入口、A4出入口およびつくばセンターバスターミナルだ。
「shikAI」の導入により、視覚障がい者がつくば駅とつくばセンターバスターミナル間をより安心して自身で移動できるようになるだろう。
視覚障がい者の移動をサポートする「shikAI」の今後の広がりにも注目したい。
※QRコードは、(株)デンソーウェーブの登録商標です。
※iPhone、App Store は、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。
※Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
(Higuchi)