新潟県阿賀野市のかがやき福祉会から生まれた楽団「くじら」が主催する音楽イベント「わがままな音とにぎやかな風 vol.1」が、11月9日(土)13:00〜15:30頃に「道の駅あがの」屋根付き広場にて開催される。
福祉事業所内にできたバンドが目指す「わがままな音」
新潟県・かがやき福祉会で、楽団を結成しようとして早1年。ぼちぼち進んでいたが、偶然にも集まったメンバーたちが協力しながらバンド活動を始め、いつの間にかできたバンドが「くじら」だ。時には、冷たいオーディエンスの反応もあったりしたが、継続は力なりと言い聞かせ、カバーやオリジナルに取り組み、みんなで一丸となり練習を積み重ねてきた。
「くじら」がいま目指しているのは「わがままな音」。集団の中で単独、別の言い方をするとわがままで周りを気にしない表現は、成立・許容できるのか。自己表現と周りに合わせるということは、相容れない部分も多い。そこで、「音」という平等な世界の中で、地域に受けいれてもらう無軌道集団をつくりたいと考えている。
「SideWinDer」を招聘し、体と心を揺さぶる時間を
今回、「くじら」を中心とした音楽イベントの開催が実現。「わがままな音とにぎやかな風 vol.1」では、「くじら」のお披露目を行い、新潟県で新たな文化活動の芽吹きになりたいと考えている。懸命に取り組んできた彼らがオリジナル曲2曲をひっさげ、波に乗って登場。情熱的で激しく、そして切ないビートを堪能しよう。
また、埼玉県で先駆的に活動している「SideWinDer」を招聘して、イベントを盛り上げる。2016年に結成した「SideWinDer」は、バンドを軸にした事業所を独立開設し、福祉の常識に囚われない独自のスタイルで活動中。
メンバーそれぞれが生きづらさや自身が持つ障害に悩まされながらも、音楽をやっている時間だけは常にオルタナティブな道を選び、来てくれたオーディエンスの体と心を揺さぶる時間を与えることを目的として表現活動を行っている。日々積み上げ研いできた音楽を正面からぶつけ、これからも「これぞ SideWinDer!」としか表現のできない音を鳴らし続けていく。
「わがままな音とにぎやかな風 vol.1」の当日は寒空かもしれないが、多くの人に「わがままな音」を聞いてもらいたいとしている。観覧無料&出入り自由なので、気軽に参加してみよう。
また、「当日歌ってみたい!」という人は、新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASCまで連絡してみて。
■道の駅あがの
住所:新潟県阿賀野市窪川原553-2
新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASC:https://www.niigata-artbrut.net
(山本えり)