長野県上田市に本社を構えるマウンテンワークスが、長野県須坂市に位置する「米子大瀑布」の山小屋「根子岳山荘」再生を目指し、11月1日(金)より、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて、山小屋再生プロジェクトをスタートした。
今回で2度目の挑戦
マウンテンワークスによる山小屋再生プロジェクトは、今回で2度目の挑戦。初回のクラウドファンディングは、2023年5月に「廃墟と化した山小屋を再生するプロジェクト」として行われ、316名から合計5,107,000円の支援を受けた。
この支援をもとに、建物の1階を改装し、カフェをオープン。開業後1カ月で1,000名の人が来店し、米子大瀑布の賑わいが復活する一助になったという。
根子岳山荘をアップデート
そして今回のプロジェクトの目標は、根子岳山荘を「宿泊機能を備えた山小屋」へとアップデートすること。マウンテンワークスは、宿泊が可能な施設にすることで、米子大瀑布の豊かな自然をより深く楽しんでもらえると確信しているそうだ。
米子大瀑布について
米子大瀑布は国立公園内にあり、そこで宿泊営業を再開することは非常にハードルの高い事業とのこと。この地を訪れる人々にとって魅力的で快適でありながらも、環境負荷を最大限に抑えるさまざまな工夫や規制に対応した設備を作って行かなければいけないという。
長野県と群馬県の県境に跨る、四阿山と根子岳のカルデラの断崖を流れ落ちる米子大瀑布(不動滝・権現滝)は、古くから山岳信仰や不動信仰の聖地として知られており、その信仰の中心地として西暦718年(養老2年)に、米子不動尊開山の地、奥之院本堂(開山堂)が建立された。
現在ではこの地域は国立公園特別地域に指定され、日本の滝百選にも選ばれており、2016年には周辺の滝を含む「米子瀑布群」として国指定名勝に認定されている。
米子大瀑布では、四季折々の表情で訪れる人々を魅了し、新緑の季節には鮮やかなグリーン、夏には涼しげな水煙、秋には燃えるような紅葉、そして冬には100mを超える大氷瀑が見られるなど、豊かな自然美を堪能することができる。
アウトドア・アクティビティも楽しめる
さらに、日本でも有数のアウトドア・アクティビティの拠点となる可能性を秘めている、自然の恵みが溢れる米子大瀑布。春から夏にかけてはキャンプやハイキング、トレイルランニング、沢登り、キャニオニングといったアクティビティを楽しむことが可能だ。
冬には、山スキーやスノーシューで高さ100メートルにも達する大氷瀑の鑑賞ができ、さらにはスピリチュアルな滝行など、まだ一般には広く知られていないプログラムを通して、傑出した自然の中での冒険が体験することができる。
第1段階の目標金額は500万円
今回のプロジェクトで集まった資金は、根子岳山荘の客室整備および入浴施設の工事を実施するために活用。同プロジェクトにかかる費用には、設備工事費に加え、クラウドファンディングに伴う諸経費も含まれており、最終目標金額として2,100万円が設定されている。
まずは第1段階として、500万円の達成を目指していくという。
返礼品は体験型アクティビティがいろいろ
クラウドファンディングの返礼品には、米子大瀑布の豊かな自然を活用した、体験型のアウトドア・アクティビティを多数用意。
山のプロフェッショナルであるマウンテンワークスは、米子大瀑布の魅力を最大限に引き出すアクティビティを設計しており、日帰りプログラムもあるので、新幹線を利用することで、東京などから日帰りで気軽に参加することもできる。
しかしながら、マウンテンワークスは、米子大瀑布の本当の魅力を感じてもらうには、現地に泊まっていただくことが理想だとしており、アウトドア・アクティビティで充実した一日を過ごし、疲れた身体を自然の恵みが詰まったお湯で癒して、地元の食材を使った食事を味わいながら、米子大瀑布の豊かな土地の魅力を存分に感じてもらいたいと考えているという。
また、米子大瀑布を訪れる時間がない人には、地元の名産品や根子岳山荘オリジナルのグッズのリターンも用意。根子岳山荘のロゴに描かれている“猫”のようなキャラクターは、不動滝のそばに祀られている不動明王の剣をモチーフにした意匠だ。
クラファンは12月15日(日)までの予定
クラウドファンディングは、12月15日(日)までの予定。米子大瀑布の魅力を最大限に引き出すために、根子岳山荘を「宿泊機能を備えた山小屋」へとアップデートするプロジェクトを応援してみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:米子大瀑布 山小屋再生プロジェクト ~山岳アクティビティ拠点の創出~
(佐藤ゆり)