枕をはじめとする寝具・睡眠グッズの企画開発、及びインターネット販売を行っている、まくら社は、千葉県の特産品・落花生の殻を炭化させたバイオ素材を使用した枕「らっかせいまくら2」を、11月15日(金)に発売した。

「らっかせいまくら2」は、国の地域産業資源活用事業の認定を受け、2015年9月に発売された「らっかせいまくら」の後継品だ。

「らっかせいまくら」の誕生

「らっかせいまくら」の誕生は今から遡ること9年前、2015年のこと。落花生といえば、千葉県の特産品で、全国生産量の7割以上が千葉県で作られている。そんな落花生の生産・加工過程において、注目したのは「落花生の殻」。これまで、落花生の殻はゴミ、もしくは産業廃棄物として処分されていた。

落花生の殻には、調湿性とクッション性に加え、臭いを軽減させる消臭機能もあり、枕の中素材としてとても優れた素材であった。こうして生まれたのが「らっかせいまくら」だ。

その後、落花生の殻は、他分野での利用価値も様々見い出され、枕に使う原料の入手が困難に。さらに殻の洗浄コストの増加や、加工業者の廃業も重なり、止む無く販売中止となった経緯がある。

「らっかせいまくら2」誕生に向けて

あれから、ちょうど9年。落花生の殻を炭化させる技術が確立され、新たな加工業者との取り組みにより、炭化させた落花生の殻を素材として使用した「らっかせいまくら2」が発売された。「らっかせいまくら2」では、落花生の殻を炭化させることにより、枕の中素材としても人気の高い「炭」の機能をプラス。

こうして落花生の殻から、天然素材100％の新素材「らっかせい殻炭」が誕生した。「らっかせい殻炭」は、熱分解炉の高機能バイオ炭製造装置で炭化加工が施され、多孔質で無数の細かい孔(20～80u)をもつバイオ炭に仕上げられる。また、枕の中素材として一般的に普及している「そば殻」などの天然素材に比べ、害虫の発生リスクも少ないのだそうだ。

「らっかせいまくら2」ができるまで

「らっかせいまくら2」の製造は、まず千葉県内の落花生農家から殻を回収することから始まる。材料は100%千葉県産だ。その後、殻を選別し、水洗い、乾燥を行う。

最後に高機能バイオ炭製造装置(熱分解炉)を使って、高温の熱で殻を炭化させ、「らっかせい殻炭」が出来上がる。千葉県我孫子市にある、まくら社の枕ファクトリーで、「らっかせい殻炭」を枕の中袋に注入して、製品に仕上げられようやく完成だ。

落花生の形の枕

枕の形は、落花生をかたどった落花生形。中央のくぼみ部分が首元にぴったりとフィットして、頭と首をしっかり支えてくれる。また、「らっかせい殻炭」のお陰で、消臭・防虫効果も期待できる。

千葉県の特産品、落花生の殻を炭化させたバイオ素材を使用した「らっかせいまくら2」をチェックしてみては。

■らっかせいまくら2（落花生の殻炭を使用した枕）
価格：7,980円（税込）

まくら：https://www.pillow.co.jp/news/detail20241115
まくらオンラインショップ：https://shop.pillow.co.jp

（熊田明日良）