創業明治35年の京つけもの専門店「大安」は、京都市東山区祇園町の祇園店を改装し、12月1日(日)に「おにぎりカフェ 祇園えんむすび」としてリニューアルオープンする。長年地域に愛されてきたお漬物の伝統を守りつつ、新たな食体験を提供したいという想いから、お漬物店とおにぎりカフェを併設する形となった。
創業122年のお漬物店が選ぶこだわりの材料
「おにぎりカフェ 祇園えんむすび」は、お漬物をもっと身近に、手軽に美味しく食べられるように提案する店舗だ。同店のおにぎりは、お米はもちろん、瀬戸内の焼きのりや赤穂の塩、国産青しそなど材料にもこだわっていて、お米のふっくらとした食感と、お漬物の歯ごたえが絶妙なバランスを生み出す。
お米は、アグリにのうみが手掛ける、炊き上がりの白さとツヤ、粘りが強く柔らかい食感が特徴の「きぬむすめ」を使用。アグリにのうみは、大安の工房と同じ京都府亀岡市に所在し、夏場はお米、冬場は「千枚漬」の原料野菜にもなる「聖護院かぶら」を栽培。契約農家との信頼関係のもと、一年を通してそれぞれの旬の恵みを味わってもらえるよう、この米を選んでいる。
五感で味わうあたたかな空間
店舗北側の壁面に設けられたカウンター形式のイートインスペース9席では、おにぎりを作っている様子や、丁寧に漬けられたお漬物を目で見て、五感で味わうことができる。店舗奥にはゆったりとくつろげるテーブル席もあり、観光客や地域の人とのつながりを大切にしたカフェ&お漬物店でありたいとの願いを込めて、誰でも気軽に利用できる空間としている。
ご飯と相性抜群の具材を使ったおにぎり
おにぎりの具には、大安のお漬物のほかに、明太子などご飯との相性抜群の具材を用意。塩むすびを含む7種と、巻きもの1種のラインナップを紹介しよう。
「塩むすび」250円(税抜)は、お米の美味しさが存分に楽しめるシンプルな塩おにぎり。好きなお漬物と一緒に食べるのもおすすめ。大安のこだわりの深さを賞味できる一品だ。
「味すぐき」300円(税抜)は、発酵食品としても近年注目を浴びている京都上賀茂が特産の「すぐき」を細かくきざみ、醤油などで味付けた「味すぐき」を使用。特有の酸味と旨味がくせになる、大安イチ押しの味わいを楽しもう。
「梅だいこん」300円(税抜)は、パリパリ食感の大根を梅肉とともに漬け込んだ「梅だいこん」を使用。爽やかな酸味と軽快な歯応えが食欲をそそる。
「きざみしば漬」350円(税抜)は、八百年の歴史があるとされる京つけものの中でも最も古くから親しまれてきたしば漬に、胡瓜やみょうがを加えて細かくきざんだ「きざみしば漬」を使用。素朴な中にも品のあるさっぱりとした酸味が特徴だ。
「極上まぐろ節おかか」350円(税抜)は、かつお節より上品な味わいといわれるまぐろ節を甘辛く炊きあげ、金ごまを加えた佃煮を使用した、間違いない美味しさ。
「極上ちりめん山椒」350円(税抜)は、おみやげとしても大人気の「極上ちりめん山椒」を贅沢に使ったおにぎり。柔らかく炊きあげたちりめんに山椒がぴりりときいた、大人の味わいだ。
「明太子たまご」370円(税抜)は、明太子発祥のお店として知られる、博多・中洲のメーカー「ふくや」の明太子を使用し、のりの代わりに薄焼き卵でご飯を巻いている。明太子と卵焼きは、美味しくない訳がない組み合わせ!迷ったときは、これをチョイスしよう。
「つけもの巻(梅だいこん・黄金沢庵)」370円(税抜)は、梅肉の酸味がさっぱりとした「梅だいこん」と、パリパリ食感の「黄金沢庵」にマヨネーズを合わせてのりでくるりと巻いている。歩きながらでも食べやすいサイズの巻きものとなっている。
このほか、季節限定のサイドメニュー「聖護院かぶらのすりながし」200円(税抜)や、
ラングドシャ素材のコーンと濃厚な生クリームの「ソフトクリーム」600円(税抜)も登場。
果肉の食感をしっかり楽しめる生しぼり感たっぷりの「フルーツジュース」各550円(税抜)には、キュウイ・レモン・オレンジ・白桃の「果肉ソーダ」と、「かぶと桃のスムージー」がラインアップしている。
また、全商品テイクアウトも可能なので、街歩きのお供としても利用できる。
「おにぎりカフェ 祇園えんむすび」で、老舗漬物屋が作るこだわりのおにぎりを味わってみては。
■おにぎりカフェ 祇園えんむすび
住所:京都府京都市東山区祇園町北側252
大安通販サイト:https://www.daiyasu.co.jp
アグリにのうみHP:https://www.kameoka-agrininoumi.com
(山本えり)