大分県が、同県の“かぼす魚”ブランドの魅力を伝えるべく、「日本一のおんせん県おおいた 味力も満載 かぼす魚づくしコースを味わう会」を、11月21日(木)、大分県の公式アンテナショップ「坐来大分」にて開催。ブランド化に向けた取り組みや、“かぼす魚”をはじめとする大分の食の魅力に加え、“かぼす魚”を存分に使用した特別コースメニューを紹介した。
かぼすを食べて育った“かぼす魚”シリーズ
大分県は、日本一の「おんせん県おおいた」の名の通り温泉の湧出量、源泉数ともに全国1位。別府や由布院といった有名温泉目当てに、毎年多くの観光客が訪れるが、魅力は温泉だけにとどまらない。
知られざる絶景スポットやパワースポット、そして絶品グルメも多数。日本一のおんせん県おおいたは、味力(みりょく)も満載だ。
大分県が日本一の生産量を誇るかぼすを食べて育った“かぼす魚”シリーズにも注目。その中でも、生産量が一番多く首都圏でも流通しているのが「かぼすブリ」だ。
鮮度を長く保てる「かぼすブリ」
元々、ブリ養殖が盛んで全国第2位の生産量を誇っている大分県。
主に臼杵市や津久見市、佐伯市など、豊後水道の恵まれた環境で育てられたブリは、身が締まって脂ののりが良いと評判で、“豊(とよ)の活ぶり”として大分ブランドに位置づけられている。そして、新しく2010年から、ブリに脂がのり、美味しさのピークを迎える秋~冬限定で生産に取り組み始めたのが、「かぼすブリ」だ。
一般的に、ブリは締めてから数日間はおいしく食べられるが、ヒラマサやカンパチに比べて血合いが早く変色してしまうため、見た目の悪さから商品価値が下がるという問題を抱えていた。しかし、柑橘系の抗酸化作用をもつかぼすをエサに添加することで、より鮮度を長く保つことができ、くさみのない「かぼすブリ」の開発に成功!
さらには、かぼすに含まれるリモネンの効果により魚臭さが抑えられ、脂がのってさっぱりとした肉質に仕上がるという。
おすすめの食べ方は「ブリしゃぶ」で、熱を加えることで、よりかぼすの爽やかな香りを感じられるのがポイント。その他、刺身はもちろん寿司、照り焼き、煮物と幅広い料理で味わうことができる。
“かぼす魚”をふんだんに使ったコース料理を提供
大分県の公式アンテナショップ「坐来大分」で行われた「日本一のおんせん県おおいた 味力も満載 かぼす魚づくしコースを味わう会」では、「かぼすフグ唐揚げ」「かぼすヒラメポワレ」など、“かぼす魚”をふんだんに使ったコース料理を提供。
「坐来大分」の櫻井政義料理長は、コースメニューの内容を説明し、“かぼす魚”の特徴や調理方法について「かぼす魚の香りの良さを活かすため、お料理はシンブルに仕上げました」とコメント。
コース料理を堪能した人からは、「魚独特の臭みもなく、爽やかな味わいでとても美味しい」などの声が寄せられた。
県職員が取り組みや魅力を説明
また、“かぼす魚”の新たなブランド化に向けた取り組みについて、大分県企画振興部参事監兼広報広聴課・柴北友美課長は「味の魅力を知っていただき、大分県のファンになってほしい」と意気込んだ。
大分県広報広聴課・屋野愛音主事は、大分県の様々な観光資源・食の魅力や、水産資源を守るために県が行っている取り組みや活動について説明した。
さらに、大分県東京事務所・横山純一主任は、「かぼす魚等、大分の魚の魅力」について、「全国シェア1位のかぼすを有効活用することで、血合の色鮮やかな状態や鮮度を維持し、爽やかな香りとさっぱりとした味わいの養殖ブリを実現しました」と語った。
大分県の公式アンテナショップ「坐来大分」
会場となった「坐来大分」は、大分県の公式アンテナショップとして東京銀座に2006年に開業。大分県の食材を使った料理を提供する、レストラン中心のスタイルをとっている。
2021年5月に、東京有楽町の数寄屋橋エリアに移転。大分の素材や伝統工芸を数多く取り入れたモダンでシックな内装が特徴で、入口には大分の物販コーナーを設けている。
この機会に、大分県ならではの「かぼすブリ」をチェックしてみては。
■坐来大分
住所:東京都千代田区有楽町2丁目2-3 ヒューリックスクエア東京3階
ランチ:11:30~14:00(L.O.13:30)
ディナー:17:00~22:00(L.O.21:30)
ギャラリー(物販):11:30~22:00
休館日:土・日・祝・年末年始・お盆
URL:https://zarai.jp/
(佐藤ゆり)