新潟県内で10店舗の飲食店、グロッサリーストア、宿泊施設を展開する「SUZU GROUP」が、12月6日(金)に醸造のまちとして知られる新潟県長岡市の摂田屋(せったや)に、発酵と循環をテーマにしたベーカリーレストラン「WILLOW HOUSE」をオープン。
150年以上の歴史を持つ旧青柳邸をリノーベーションした空間は、薪窯で焼く天然酵母パンをはじめ、在来野菜と発酵をテーマにした料理、コーヒー、日本酒、ナチュラルワインなど様々な食文化を体験できる場所となっている。
築150年以上の古民家をリノベーション
建物は、摂田屋地区で代々、大切に守り受け継がれてきた旧青柳邸。足を踏み入れると感じる長い歴史と、この場所に刻まれてきた時間を大切に、リノベーションする際も、柱や梁はなるべく残し、この空間でしか表現できないものを大切にしつつ、作業を進めたという。
「WILLOW HOUSE」の楽しみは、薪窯で焼き上げる天然酵母のパンや焼き菓子を販売するBakeryをはじめ、発酵をテーマにした食事、自家製のドリンクやコーヒーを提供するLunch&Cafe、新潟や食をテーマにした展示・販売を行うギャラリー、そして代々受け継がれてきた日本庭園も目を楽しませてくれる。
夜はパンやお酒に合うお料理が楽しめるカジュアル酒場Bistroに、日本酒やナチュラルワインとおつまみが楽しめるBar。一日を通してシーンに応じて様々に楽しめるのが魅力だ。
“循環”をテーマにしたサステナブルレストラン
また、摂田屋地区は、発酵をはじめとする新潟の食文化が色濃く残る場所。「WILLOW HOUSE」では、味噌や醤油麹、たまねぎ麹など長岡で生まれた麹で作る、自家製麹を使用したメニューが多く登場する。麹にはB品とされる食材を積極的に利用し、地域で生まれた食材を余すことなく活用する。
そのほか、天然酵母パンは薪窯で焼き上げるなど、随所において自然エネルギーの活用や環境負荷の少ない方法を取り入れている。まさしく“循環”をテーマにしたサステナブルレストランなのだ。
薪窯で焼き上げる天然酵母のパン
「WILLOW HOUSE」のメインは、「SUZU GROUP」初の試みでもあるBakery。薪窯で焼き上げられる天然酵母のパンには、県内産の果物や野菜と米を発酵させておこした自家製天然酵母が使われる。
また、地元長岡市産の減農薬で栽培された小麦と、米粉もおいしさのポイントだ。
パンを焼くのは、薪窯。一般的なオーブンよりも高温で焼けるため、パンや食材の水分が逃げず、中はしっとり外はカリッとした最高の食感!また、薪も新潟産を使うというこだわりようだ。
「WILLOW HOUSE」という店名に込められた想い
Willowとは、直訳すると「柳」。代々この屋敷を守ってきた青柳家の想いを受け継ぎ、後々に繋げていくことを示している。他にも『Will』『Low』『SUZU』といったキーワードがかくれている。
未来形、未来志向の言葉であるWill。Lowという言葉に、SUZUの頭文字「S」を組み合わせたSlowは、ゆっくり・自然・地物・環境・Slowfood・フェアトレードといった、私たちが大切にしている価値観を表現している。
そんな場所が、みんなが楽しめるところ=『HOUSE』になるように。WILLOW HOUSEは、この場所と未来への想い・今までとこれから・地域の食に対する考えが込められた店名だ。
150年以上続く古民家で、これからどんな物語が始まるのか。長岡市の新名所「WILLOW HOUSE」をチェックしてみては。
■WILLOW HOUSE(読み:ウィロウハウス)
住所:新潟県長岡市宮内1-1-31
定休日:火曜日
営業時間:10:00〜22:00
Bakery 10:00〜なくなり次第終了
Lunch&Cafe 11:00〜16:00
Bistro&Bar 17:00〜22:00
席数:1階32席、2階4席(ドリンクのみ)
駐車場:店舗向かいに12台
SUZU GROUP:https://suzugroup.com
(熊田明日良)